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この道往けば act2

深坂峠 新旧逢瀬編

2016.07.12 08:20


光の指す先。

そこはどこなのか。

まずはそれを確認しなくてはなりません。


来たぜ!

国道8号!!

出た場所は沓掛スノーベースの前。

なるほど、ここが古道の入り口でしたか。

全然気づかなかったぜ。

上の写真は敦賀側、この写真は滋賀側をそれぞれ写しています。

入り口には控えめな案内がありました。

看板が無ければ林道の入り口にしか見えませんね。

ここはやはり廃に片足突っ込んだ現役遊歩道という位置づけのようです。

古道であることを示す唯一のものがこのお地蔵様。

国道を走ると唐突に現れるので、何のゆかりかわかりにくいですが、ここに入り口があるというのなら納得です。

ここで手を合わせて、先へ進みます。


・・・え、戻るの間違いじゃないかって?

いやいや、何をおっしゃる。

新旧双方完遂してこそ初めて、深坂古道を踏破したと言えるでしょう!

新道を使って戻り、深坂古道のすべての道を踏みたいと思います!

旧道は概ね滋賀側に存在します。

福井側は古道に忠実に、滋賀側は深坂地蔵への参拝路としての道というのを重視しているようですね。


そして不思議なのはマップルさん。

旧道のみを現役道として実線で書かれているのに、新道は途中まで実線で書かれてそこでぷっつり着られています。

こっちが現在ではメインのはずですが?

旧道とは比較にならないほど立派な看板が立てられた新道。

全線通じて最も目立つものじゃないでしょうか?


ちなみにここにはバス停もあります。

近江鶴ヶ丘(おうみつるがおか)

あと200mほどで敦賀(つるが)に入るのとなんか関係あるんですかね?

こちらにもお地蔵様がいらっしゃいました。

やはり古道の入り口にはお地蔵様ですよね。

境界と言う意味でも非常に重要です。

そしてこちらが中部北陸自然歩道に指定されています。

やっぱりこっちが現在のメインであることに疑いの余地はありません。

序盤以来久しぶりの舗装ですね。

いや、実際はここまで国道8号を歩いているのでそこを除けばですが。

足元が舗装されてるか否かは歩くモチベーションに大きく影響します。

どちらにかはご想像にお任せします(笑。

なんかお洒落な街灯もありました。

しかし街灯つく時間にここを歩きたくは無いな・・・。

出ちゃだめなもん出そう・・・。

このあたりに集落は無いと思うんですが・・・。

観光用?

う~ん、よくわからん・・・。


しかしめちゃくちゃお洒落だな。

敦賀のみなとエリアに欲しいくらいです。

おっとおうちがありました。

実際住んでられるのかは謎ですが・・・。

しかし確かに人の気配はありました。

こちらのおうちの方用の街灯だったのか?

もしかしたらここにも昔は集落があったのかもしれません。

しかし今は砂利の採掘場と化しています。

その中を貫く古道。

林道にしか見えんな。

左手に広場がありました。

これはおそらく駐車場として使えということでしょう。

つまりここか先はついに、

古 道 復 活

しかしやはり遊歩道感のほうが強いな。

こちらにも案内板があり、桜並木も植えられ、観光地化に拍車がかかっています。

ここの看板が内容としては一番充実してますね。

そして新しい感じもします。

もしかしたら改修されたばかりなのかもしれません。


しかしぶら下げられた看板の汚れ具合がひどいな。

そしてそんなに荒れてんの?

一般車は入れないようですが、うっすらダブルトラックがついているところを見ると保守用の車は入るようですね。

U字ブロック2つならその気になればどかせるでしょうし。

探索時は少し桜の季節には早かったですが、季節によってはさぞ美しいことでしょう。

桜並木とともに新設された古道という不思議な道は出会いのときを待ちます。

そして道のわきには広いスペースがありました。

田んぼの跡に見えますね。

やはりかつてはもっと広く集落が広がっていたと思われます。

明らかに区画整理されています。

あの右の施設跡みたいなのが気になりますね。

今度見に行きたいものです。

その脇の少し高いところを道は進んでいきます。

この道自体は結構新しいものなのかもしれませんね。

古い道は集落の中心を通るのが常です。

作業道として作られたものが昇格したと考えるのが無難そうです。

そして反対側から峠に到達。

これで一連の古道群はすべて踏破したということになります。


しかし景色としてはこちらからの方がいいな。

いかにも古道の峠、手前の道が砂利じゃなければもっといい味出してたんだけどなぁ。


なんにせよ、敦賀市と言わず国内でも最古級の峠を今回制覇することができました。

敦賀市はもうちょっとこの峠の事広報したほうがいい。

歴史とは人が紡ぐもの、人が忘れたとき歴史は消えてなくなるのです。

それってちょっと寂しいですよね。


以上、深坂峠編