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この道往けば act2

石川遠征第6弾 曽々木海岸旧道群 滝に打たれる道編

2016.05.27 01:43

やっと辿り着いた・・・

ここが今回の遠征の最終目的。

ここに来るために5時間近くの多大な時間を費やしてきたのです。

能登半島北海岸、景勝地として名高いこの場所。

曽々木海岸(そそぎかいがん)

良い写真が無かった(汗。

もうね。

景色とかそれどころじゃなかったもんで。

まぁ道のついでにどんなところかはイヤというほどわかるでしょう。


ここに刻まれた道の数々。

それは北陸のオブローダーにとって憧憬と畏怖によって語られます。


同じ北陸だからっておいそれと行ける場所ではありません。

というか同じ石川県金沢の人だって、容易く来れる距離ではないでしょう。

それ程この場所はある意味隔絶された場所にあります。

珠洲市(すずし)と輪島市(わじまし)に跨るこの旧道。

まぁほぼほぼ輪島市に位置していますが、現在地であるスタート地点は珠洲市です。

そしてここにも能登半島北海岸の旧道群のご多分に漏れず、新トンネルが存在します。

八世乃洞門新トンネル(はせのどうもんしんトンネル)

いかにも脛に傷持つトンネルというお名前。

一般的な「新〇〇トンネル」ではなく、新トンネルとしているところに何か意味はあるんでしょうか。

なんかしらの想いを感じます。

真浦ポケットパークという駐車スペースの奥に明らかに見える旧道の遺構

隠す気一切なし。

こういう状態意外とありません。

駐車場に車を停めれば、ほぼ間違いなく気づくはず。

あ・・・これは・・・。

海岸沿いには比較的有るものなんでしょうか?

ここ以外で見たことないんですが、形状も一定ではない様子。

探せば案外あるのかな?

すんげえ立地だなおい。

さすが景勝地、曽々木海岸。

車が通るためには隧道しかない立地です。

なんせ滝あるしなぁ。


しかし見たところ、洞門自体は新しそう。

わざわざ新トンネルを作る必要があったとは考えにくいように思います。

手前にベンチが無ければ、まだまだ現役と言われても十分納得できます。

というかむしろ新しそう・・・。

実際、昭和36年竣工なので改修は入っていますが、現役でも余裕なお年です。

しかし中は・・・、

嗚呼・・・

まぁそうですよね。

そこまで入れるほど甘くはないですよね。

一応公園として整備されてるんだから。

参考にさせていただいたレポでは解放されていましたが、2016年3月現在はがっつり施錠されていました。

ならば反対側へ回るまでです。

どうやってって?


またまたぁ!

気付いてたでしょ??

この道の存在に!!

遊歩道と銘打ってはいますが、この立地で隧道と関わりが無いわけがありません。

ちょっくらお邪魔します!!

うおおお!

めっちゃ濡れる!!


遊歩道としてはなかなか面白い道。

けっこう需要もあったんじゃないでしょうか。

そんな道が通行止めになる理由は一つしかありません。

どうしようもないほど破壊されたから

これは酷い

見どころの滝までは辛うじて延命させましたってことですか。

それを過ぎれば一気に死の世界。

一般人はどうか知りませんが、むしろここからが僕の目的です!

落石

いや、石というよりもはや岩。

あたったらひとたまりもないでしょう。

どこから落ちてきたんだろう・・・。

いかにも最近の遊歩道という感じがする手すりですが、脆くも崩れ去っています。

いったい何が起きたのか。

それはこの地域を少し振り返るだけで見えてきます。

2007年3月25日9時41分

能登半島沖地震

(のとはんとうおきじしん)

マグニチュード6.9という大地震は海沿いを走る国道249号を直撃。

破壊の限りを尽くしました。

ここまで遊歩道を破壊したのもこいつの仕業というわけです。

廃遊歩道

このジャンルは一般の廃道より、リスクが高いものが多いです。

なぜなら遊歩道ってのは景色がいい場所に作られるから。

大概の場合、景色がいいということは危ない場所ってことですからね。

そういえば某大御所も同じようなこと言ってたな・・・。

しかしまだ足元は安定しているので怖さはあまりありません。

気を付けてさえいれば通れる。

そんなレベルです。

崩落は間をおかずやってきます。

だんだん下草も伸びてきて、廃道然としてきました。


下は岩場。

もちろん足を滑らせればタダではすみません。

最高の注意を払って通過します。

これ現役でも相当気合入った道だったんだろうなぁ。

東尋坊の遊歩道だってここまでじゃないぞ・・・。

!!!!