富山遠征第5弾 蔵原隧道
無事、福光町で打ち合わせを終えた僕は、小矢部ICから北陸道を使って帰ろうと国道304号を北上しました。
そして国道304号から富山県道42号に分かれるとき、それが見えたのです。
それははっきり言って見逃すことはできないレベル。
それでは見てもらいましょう。
レポスタート!
富山県道42号小矢部福光線(おやべふくみつせん)
あんまりな主要地方道をいくつか持つ富山県道においてかなり優等生の部類に入る42号。
トンネルも立派です。
奥に見えるトンネルは小森谷トンネル(こもりたにトンネル)といい、南砺市(なんとし)と小矢部市(おやべし)の市境に位置しています。
ちなみに帰宅後知りましたが、小森谷トンネルにも旧隧道が存在していて、こちらは蔵原隧道の比ではないとのこと。
残念ながら今回の目標はではありません。
高さ制限ゲートが悪目立ち・・・。
アレが無ければ素人目には気づかないかもしれません。
いや、常に周囲を探っている我らからすれば見逃さないでしょうが・・・。
ちなみにここは、
位置的に小森谷トンネルの旧道にしては変なとこにありてるなと思ったら、やはりこれは別のトンネルのものでした。
新蔵原トンネル(しんくらはらトンネル)
国道304号のトンネルでこちらは市境ではなく、集落を隔てているだけ。
つまり僕は旧国道304号の分岐地点、もっと言えば富山県道42号の旧終点にいると言い換えることもできます。
交差点はほど近くです。
つまり線形改良と旧隧道の老朽化が理由と思しきこの隧道の死因。
そのお姿見せてもらいましょう。
こいつは期待できる!!
思ったよりも狭い!!
コンクリート隧道ですが、これで国道の隧道というと狭いという評価は避けられないでしょう。
いったいいつ頃の竣工なのか、情報を集めねば。
あったとしても非常に見にくい状態ですが、名前は若いもんが教えてくれます。
国道304号のトンネル名が新蔵原トンネルということは、こいつの名前はもう言うまでもありません。
蔵原隧道(くらはらずいどう)
その一択です。
なんか垂れてる・・・。
しかし外の廃の雰囲気とは打って変わって洞内は平穏そのもの。
雨も酷いので早めにお邪魔します。
隧道防災工事
つまりこの隧道には改修の手が入っているということ。
それも昭和34年というと、50年以上前の話です。
そしてこの隧道が国道としてではなく県道時代に作られたということもわかりました。
ちなみに最初に掘られた隧道(改修前の隧道)は昭和18年竣工の戦時中の隧道。
そりゃ贅沢はできません・・・。
ちなみに延長は140mあり、長くもないけど短くもない普通サイズ(笑)です。
闇を楽しむのもいいですが、そろそろフラッシュたかないと何も見えません。
しかしこれといって何もない(笑。
まぁ全ての隧道に特徴を求めるってのは酷ですよね。
強いて言えばもう2度と点くことは無いであろう電灯でしょうか。
それもまぁ普通によくありますし。
反対側の外側はスノーシェッドになっていますね。
雪国のトンネルにはよくある構造です。
出口でいきなり雪崩直撃なんてシャレになりませんし、それ以前に山肌に穿つ隧道は雪崩で埋もれがちです。
ここもその例に漏れていません。
反対側は廃道部分があるようです。
接続先は大体わかっているので、それほど長い廃道ではないのですが、そこもちょっと期待ですね。
大雨降ってますけど・・・
外よりも中の方が大粒です。
それに呼応して地面もぐっちょぐちょ・・・。
だから革靴なんだって。
まぁ打ち合わせ終わったからこれくらいなら・・・。
まぁ廃隧道なんで仕方ありませんが、そこそこの穴が開いてますね。
雨漏りの原因ですが、永劫直されることはないんでしょうね。
振り返ればこんな感じ。
慣れないと怖いだろうなぁ。
ありがちですが、怪談話の舞台になっているようですよ。
そういえばYouTuberとして登録者数日本一のはじめしゃちょーも訪れてましたね。
はじめしゃちょーは富山出身らしいので、地元ネタってことかな。
さて、ゴールは近い。
そろそろ外に出なければ・・・。
直線的な旧道の先で国道304号現道と合流。
目視確認ということで、合流地点までは行きませんでした。
時間あればもうちょっとじっくり探索したいところではありましたが・・・。
今日中に帰らないといけないんでね・・・。
雨降りしきる蔵原隧道。
その西口はちょっとサンドワームみたい・・・。
なにはともあれ、今回初遠征となった富山県でのレポはこれでお仕舞となります。
しかしいろいろあってここ最近、北陸近畿に仕事で行く機会が増えた僕はちょっと思ってしまったのです。
案外近いなと
・・・この感覚は危ないかもしれない(笑。
以上、富山遠征第5弾 蔵原隧道編