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この道往けば act2

富山遠征第3弾 栃折峠 後編

2016.04.19 09:34

利賀村から旧八尾町にステージを移す栃折峠。

そこには広い車両転回場所が用意されていました。

これはこちらへ入らないようにするものなのか、あちらに入らないようにするものなのか。

どちらもあり得て困ります。

・・・どうもあちら側らしい・・・。

八尾町側も気は抜けないということか・・・。

むしろこっちの方が厄介だな!!

テンションの上がるヘアピンカーブでぐんぐん下っていきます。

片峠なので当たり前といえば当たり前ですが、やはり「利賀」というネームバリューは警戒に値します。

上のヘアピンカーブからもう一段折り返す地点。

ここがおそらく栃折隧道八尾側へのアクセス道入口

雪が積もって分かりにくいですが、木の生え具合から道がある事がなんとなくわかります。

アスファルト舗装が続いてると見せかけて、この先は実際は徒歩道が伸びているにすぎません。

ここからこの隧道の目的を予想するなら、

冬季のための雪害対策隧道だったというのが僕の結論です。

尾根というのはどうしても雪害が多い場所。

とくに利賀や八尾のような豪雪地帯ではその被害は甚大です。


そこで中腹に隧道を掘れば最も危険な峠部分をパスできると考えるのはむしろ自然といえるでしょう。

雪国には雪国ならではの隧道があるのです。

いずれまた、この先を覗くことを決意して、今は峠道の行く先を極めます。

つうか例年通りだったらどんなけ雪積もってたんだろう・・・。

そこから下り方面を見るとこんな感じ。

ヘアピンカーブの途中から、はじき出されるように分岐しているのがよくわかります。

今日はどう頑張ってもこの先に行くのは難しいので、峠の行く末を確認するとしましょう。

下りを再開します。

2つのヘアピンカーブで高度を下げた国道471号はやや道幅を広げました。

撮影しながらの運転だと後続車に気を遣いますが、これだけ広ければ安心です。

どうぞお先に。

周囲が開けました。

こういう所はたいてい土砂災害の跡だったりするんですが、雪で埋もれてて見えないので確定はできません。

しかしここはおにぎりが多いな。

撮影者に優しい路線です。

まぁ規模が大きいだけでヘアピンはヘアピンです。

高度差を克服するにはこれが最も一般的な方法ですよね。

ループ橋なんて裏ワザ使わなきゃ、これが一番です。

造ろうとして挫折した例もありますしね・・・。

地図を見るとここで再び道は左に折れて、えげつない九十九折れを繰り返す予定なんですが、明らかに新しい道がまっすぐ伸びています。

これはつい最近新道ができた感じだなぁ。

旧道は・・・、

もうだめぽ・・・

安らかに眠れ。

成熟したらまた探索に来てやるから。

この辺りには旧道と思しき道が多数存在していて、どれもなかなか面白いルーティングをしています。

帰りに何本か立ち寄りましたが、どれも斜面にへばりついていて趣がありました。

いかにも新しい作りの道は大きなヘアピンカーブで下っていきます。

つまりこの区間を端的に言い表すなら、

標高が高くなればなるほど厳つい九十九折れ区間

そう呼ぶこともできそうです。

道のレベルが違いすぎて一連性は感じにくいですが。

そしていよいよ合流地点。

国道472号、ここから重複区間の始まりです。


地図でも盲腸の様にこの先からひょろっと伸びる謎の道がありましたが、どうやらそれがこの道と繋がっていた様子。

作りかけで放置されてたのかな?

工事中の道をわざわざ地図に書くとも思いにくいですが・・・。

新道は旧道よりさらに南で国道472号にぶつかっています。

しかしこうなると旧道の八尾側入り口が気になるところ。

ちょっと覗きに行ってみましょう。

国道472号もなかなかえぐい道でしたけど??

471号ほどメジャーではありませんが、こいつも中堅を担うには十分な酷道といえそう。

離合のたびに神経すり減らしましたよ・・・。

そしてこちらも当然、通行止め・・・。

雪崩発生のおそれありってことは、夏場なら通れるってこと?

これは確認したいところだなぁ。

下は国道472号現道、上は国道471号旧道。

まだ指定は外れていないのか、2連団子おにぎりのままになっています。


この光景は凄く印象に残っています。

酷道の悲哀のようなものを感じますね。

利賀村への入り口、栃折峠。

そこには幾許かの謎と深い雪がありました。

北陸の道の聖地への入り口として、素晴らしい光景。

峠ってこうでなきゃね。


以上、栃折峠編