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この道往けば act2

利椋峠 そこにあったもの編

2016.02.29 15:02

尾根に着いた僕はとりあえず生還はできそうだということがわかりました。

なぜなら現在地がほぼ正確にわかったから。

恐らく今いる地点はここ!!

海から聳え立つ五幡山(いつはたやま・428.7m)の東に位置する両線上にいることがわかります。

非常になだらかな尾根なので、ここから南東に尾根沿いに進めば峠に出られる可能性が高い!

まだ希望は捨てていない!!

これが目指す南東側の尾根。

ここからは道もへったくれもない。

峠を目指す山歩き!!

ここを下る!!

!!??

なんか道がある・・・。

それも古道ではなく、明らかに車道サイズ・・・。

林道??


ちなみに上の写真からこの写真まで、約10分何も写真撮ってませんでした。

滑落怖いもん。

あんなとこで落ちたら人間ピンボール確定だよ。


いや、正直に言うなら朽ち竹踏み抜いて2回くらい派手に滑りましたよ・・・。

竹林は怖いよ。

みんな気を付けてね!

下りにくい。

しかしまぁこれで生還は確定的になったと言えます。

進む方向さえ間違えなければ、道は麓に繋がっているの自明と言えます。

ぐえ!!

まぁ無事に下りれましたけど・・・

冬季通行止めの先って感じ・・・

まぁ普通この時期(1月4日)、この辺りは雪に覆われてるのが当たり前ですからね。

道はしっかりしてるので、冬になってから使われてない程度の荒れ具合です。


尾根から若干阿曽側に下ってしまったので、少し戻ります。

つまりは右手の道!!

歩きにくいですが、平坦というのはかくも素晴らしい。

こけるだけってだけでも心に平穏が訪れました。

しかしこの道、古道っぽくない。

明らかに林道用地の雰囲気がします。

これはあきません・・・。

峠は恐らくこの方向。

道はどっちに行くか!?

ちょうど尾根で終わりなすった・・・。

つまりここの左側・・・。

あのあたり!!

あそこが鞍部なのは間違いない。

しかし確信が持てない。

本当にあそこが峠でいいのか。


利椋峠にはかつて、利椋神社(とくらじんじゃ)という神社があったそうです。

それは現在、利椋八幡神社(とくらはちまんじんじゃ)として阿曽集落内に移動されています。

その昔の神社には2本のご神木があったそうです。

雄松と雌松

悲しい昔話に彩られた峠には確かに松の姿がありました。

杉林の中に枯れかけた松が2本。

非常によく目立ちます。

やはりあそこが峠で良かったようです。

さて帰るか・・・。

え、峠?

立ちたいけど、なかなか急峻なんで・・・。

道のあとはたぶんないし、いいかなぁと。


なんて思ってたら・・・、

山歩きを趣味とされてるusajiiさん

そのブログにこの写真を見つけちゃいました。


やっちまったな俺。

そしてここ。

本当にあの鞍部なのか??

極めて疑惑が残ります。

なんせこんな竹無かったろ??

また来なくちゃいけなくなった!!!


・・・こんなわかりやすく峠の証拠があったとは・・・。

usajiiさんもかなり苦労されて辿り着いたようですが・・・。

こうなっては確認すべきはただ一つ。

この道往けばどこに出る!?

この道が本当に使える道ならば、あんな藪漕ぎをせずとも稜線にたどり着けるのです。

これはデカい!

頼むからまともな道に出てくれよ・・・。

さぁどこに出る!?