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この道往けば act2

利椋峠 山の本性編

2016.02.23 03:18

斜面に続く山男たちが切り開いたであろう杣道。

これをありがたく使わせていただき、進行の助けにします。

ただこれ、基本的には踏み跡と変わらないものなので・・・。

道幅も狭く、倒木なども大量です。

さらに平坦になると笹薮が・・・。

笹薮が斜面にまで浸蝕してきやがった!!

もっと上へ!

高巻くんだ!!

この時点でだんだん元の道から離れているという自覚がありました。

道は恐らく未だ谷筋、僕は斜面の中腹辺りまで登ってきてしまっています。

写真は市原悦子状態ではなく、木にもたれてないと斜面に転がっていきそうなだけ。

けっこうなもんですよ。

笹薮がレベルアップして竹林へと変貌してきました。

こちらの方がまだ歩きやすいようにも見えますが・・・、

斜面と倒れてる竹が厄介!!

2,3回潜ろうとした竹にリュックがひっかかて滑落しかけました。

油断ならない進行が続きます。

順調に左に外れていってる・・・。

だんだん、自分がどこにいるのか怪しくなってきました。


何を隠そうこの探索、

GPSを持たずに行っているのです。

これは完全に凶と出ました・・・。

うおおおこええええ!!

これは無理せずいったん下に降りるべきだった!!

ある意味一番命の危険を感じた場面だったかもしれません。

無理しちゃダメですね・・・。

今からでも遅くない。

薮の落ち着いた谷底へ降りるとします。

谷下の状態はこんな感じ。

古道にはありがちな洗掘が起きた道の光景です。

そこに朽ち竹やら落石が混じって、もはや枯れ沢にしか見えない・・・。

しかしここにしか道はありえないと思うんだよなぁ・・・。

!!!

唐突にひろばが現れました。

ここはなんだろう?

明らかに異質な空間です。

沼!!

一歩足を踏み入れたらずぶずぶと沈んでいく非常に緩い地質。

ここ数日雨が降っていなかったにもかかわらずこの状態なので、恒常的にこの地形なんだと思われます。

道理で薮も生えないはずだよ・・・。


ここはおそらく田んぼの跡地ではないかと考えています。

明らかに人工的な広場ですし、この広さは恐らくそうとしか・・・。

そして多分、猪たちの楽園になってるんだろうなぁ。

そしてそこから伸びる道!!

これは確定的だ。

峠への道に違いありません!!

違い・・・ありま・・・せん・・・けど・・・ね・・・

廃れっぷりがヤバい!!

そりゃあそうさ。

現国道8号黒崎トンネルが昭和38年にできるまでは、こちらの峠道も細々と利用され続けていたと聞きました。

しかしだとしても50年以上、ほぼ人の手が入らず放置された古道。

これならまだマシな方とさえ言えそうです。

こういう場所ではたとえゴミでも人工物の存在が勇気づけてくれます。

これは恐らく電力関係者が落としていったであろう何かのタグ。

思わず写真撮っちゃたくらい、僕の心は萎えかけています。


そして次第に狭まる谷。

両側から斜面が迫り圧迫感があります。


この両側の谷が額を擦るとき、そこに道はあるんだろうな。

なんかそんな気がしないんだけど・・・。

人工物!!!