堀越峠 その入り口編
福井県境の峠、その中でも有名なものは奥越、池田に固まっています。
油坂峠、温見峠、冠山峠などが、他県にもその名を知らしめる峠となっています。
これは当然、両白山地擁する嶺北の方が峰が険しく、標高も高いことに起因しています。
これでは嶺南に、奥越に立ち向かう余地などないのではないか。
そんなことはありません。
ただ一つだけ、この3つの峠に匹敵しうる知名度を誇る峠が嶺南にもあるのです。
今回、嶺南の峠の盟主をご紹介しましょう。
レポスタート!
国道162号
京都府京都市を起点とし、福井県敦賀市に至る国道です。
まぁ若狭町からはずっと国道27号に重複しているので、敦賀市民より小浜市民になじみの深い道です。
ちなみに起点は国道8号坂ノ下ランプ、国道27号、国道161号と起点を分け合っています。
しかも絡む全ての国道が直轄国道という県内屈指の変態ポイント。
たまりませんな。
いかん、いきなり話がそれた・・・。
2013年第2次京都遠征で同国道の京都区間を北上し、いくつかの峠をご紹介しました。
その中で最も北に位置する九鬼ヶ坂のレポで、僕はこの峠のことに触れています。
小浜から来たものには先行きの不安を、京都から来たものには最後の難関を与える峠
そんな峠だと紹介しています。
堀越峠(ほりこしとうげ)
それがこの峠の名前。
福井県大飯郡おおい町(おおいぐんおおいちょう)と京都府南丹市(なんたんし)を隔てています。
合併以前は遠敷郡名田庄村(おにゅうぐんなたしょうむら)と北桑田郡美山町(きたくわたぐんみやまちょう)を隔てていた峠です。
僕の中では旧町名の方がしっくりきます。
個人的には堀越峠の名物的なロックシェッド。
何がいいかって・・・、
段違い平行ロックシェッド!!
谷川を大きく回る道の両側にロックシェッドがあるこの道路風景は結構くるものがあります。
そしてこの生い茂り具合もなかなかの勢いです。
必要性がよくわかります。
内谷トンネル(うちたにトンネル)
後述の理由からここにも旧道があってしかるべきなんですが、その痕跡は発見できませんでした。
ここはまた現地調査行かないといけませんね。
これくらいの道はどこにでもあるよって思った方も多いことでしょう。
たしかにツーリングやサイクリングの聖地ともなっているこの峠ですが、道路趣味的には面白くもなんともない普通の峠です。
そう、ここまではね。
カーブを曲がった先にあるガードレール付きの怪しい道。
進行方向とは反対に伸びるので、いかにも林道っぽい道ではありますが・・・。
何を隠そうこれが旧道!
しかし本来の意味での堀越峠を越えたことにはなりません。
これから挑むのは本来の意味での堀越峠。
ネットで見る限り、チャリ、バイク、四駆でしか、登場していない道。
そこに僕はこの相棒と挑みます。
セレナちゃんと!!
2016年時点で旧道となってから42年が経過します。
しかしさすが国道の旧道。
立派にその威容を今に残しています。
道路状況は林道並み。
倒木有り、落ち葉有りのワンダーランドです。
舗装されてるのでまだマシですが・・・、
舗装どこ行った!!??
これが1970年代の国道の姿!!
もちろん市街では舗装されていたでしょうが、この時代山間部ではこのようの国道の姿が多数みられたのです。
今日では非常に稀有な存在のダート国道。
タイムスリップした気分を味わえます。