第2次岐阜遠征第2弾 国道417号 徳山ダム区間 前編
林道塚冠山線を福井側から走り終えた者は皆、この道から逃れることはできません。
塚冠山線の起点(?)となる冠山分岐(勝手に呼称)以外で、この道から逃れる術は一切ありえないのです。
はじめてこの道を走るものはこれまでとのギャップにやられることでしょう。
当ブログでこれまで取り上げた道とはちょっと違う。
特殊なレポをご覧ください!
実はここはよくわからない道。
いきなりなんだといわれるかもしれませんが、僕の予想ではここはまだ「林道塚冠山線」の一部だと考えています。
事実そのように記載されている地図もあります。
しかし地図によっては、「ダム管理道」と書かれていたりもするのです。
実際右側には川が出現しました。
これは大きな変化です。
1級河川揖斐川(いびがわ)の源流の一つである才ノ谷(さいのたに)。
ここからほぼ列島横断を果たし、伊勢湾へ向かいます。
ここから三重県まで行くんだもんなぁ。
所謂木曽三川の一つです。
水量が増え、川幅が広がってきたのです。
それに伴い道もくねくねとしたものから、緩やかな曲線へと変化してきました。
さらに待避所という、この道では初めてに近いものまで現れました。
こうして見ると確かに別の道という気もしてきますね。
そのものの大なり小なりはありますが、もうその兆候は完全に見て取れます。
ここはその中でも全国有数の規模の物。
その影響が出る流域も広大です。
始まったな。
徳山ダム(とくやまダム)
堤高、総貯水容量は全国2位、1位はあの名高き黒部ダムです。
その他色んなデータでもトップに食い込んでくるモンスターです。
なにはともあれ、それだけデカいんだってことを分かっていただきたい!
いよいよダムサイドロードの始まりです。
冠山峠道路(かんむりやまとうげどうろ)
両側から作っています。
これは現代では一般的ですね。
塚白椿隧道(つかしろつばきずいどう)
プロローグとなるのはこのトンネル。
なんとも美しい名前を持つトンネルです。
トンネルといえど快走できそう・・・。
快走なんてできやしない!!
なんだこの霧、ダムサイドだから湿気が満ちてるのはわかりますが、これは酷い。
水中にいるような息苦しさを感じました。
ダム湖の名前は徳山湖。
壮麗に見えるこの湖にもたくさんの人の思いが込められています。
ダム湖とはそういうものですね。
写真は橋3連発。
しかしこれらの名前がまた強烈。
手前から・・・、
シッペ由定橋(シッペよしさだはし)
村平コト谷橋(むらたいらコトたにはし)
扇谷姫街道橋(おうぎだにひめかいどうはし)
一度聞いても確実に覚えられない!
扇谷姫街道橋の奥には再び隧道が。
ここは絵に描いたような橋→トンネル→橋→トンネル→橋・・・という近代道路線形なのです。
こういう線形で期待されるのは旧道です。
しかしここでそれは期待薄・・・。
櫨原義徳隧道(はぜはらぎとくずいどう)
なんか哲学的な香りがしますね。
良い名前だと思います!
磯谷ベロリ橋(いそんだにベロリはし)
何せ旧道はこの湖の下。
この徳山ダムは、旧行政区画である揖斐郡徳山村(いびぐんとくやまむら)の果汁地域すべてを喫水域に沈めた超巨大ダムなのです。
つまりは旧道も湖の底。
それも斜面ではなく本当に底なので、この先ダムが壊れるまで(おそらく壊れても)その姿を目にすることはかなわないでしょう。
2008年から早7年。
既に泥の下に埋もれていることでしょう・・・。
カンノセ合掌隧道(カンノセがっしょうずいどう)
ここにある変わった名前の橋や隧道たちは、今は亡き徳山村の地名や伝説を今に残すために名づけられています。
その詳細は分かりませんが、そう思えばこの変わった名前にも納得できますね。
漆谷上原橋(しったにあんぎゃらはし)
磯谷ベロリ橋と見間違えるほどそっくりですが、別の橋です。
それにしてもこれは読めんわ・・・。
全国の上原さん、いかがですか?
「あんぎゃら」・・・。
本郷カンタク隧道(ほんごうカンタクずいどう)
名前以外はこれといった特徴のないトンネル群を通過していきます。
右側に降りていく道はやはり工事用道路なんでしょうか。
この辺りを探っても面白いかもしれませんね。
そしてここでこの区間唯一の県道との交差点が現れます。
岐阜県道270号藤橋根尾線
(ふじはしねおせん・レポ未)
この道、実は過去に探索したのにデータが行方不明というつらい過去があります・・・。
そして根尾と言えば国道157号温見峠の岐阜側の麓。
我々にとっては馴染み深い場所ですよ。
いずれここもレポしますとも!