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この道往けば act2

大手橋

2015.10.23 06:44

遠征帰還1発目は嶺南ではわが敦賀市と双翼をなすまちからお届けします。

小浜市

ちりとてちんやオバマ大統領等、案外話題に事欠かない小浜市。

この趣味的にも、鯖街道の起点であったり田烏隧道が眠っていたりと盛りだくさんです。

そんな小浜市には大きな川が2本流れています。


南川と北川

北川は1級河川、南川は2級河川ですが嶺南地方最大の規模を誇ります。

今回紹介するのはそこに架かる橋をご紹介します。

この橋が架かるのは現役国道。

小浜市の中でも幹線に数えられる歴史ある道です。


国道162号

小浜市街地から北進する今回の探索はまず南川に差し掛かります。

現役国道の橋なので勿体ぶりもせず、いきなり出しちゃいますよ~!

渋い!

大手橋(おおてばし)

さすが小浜城の天然の堀として機能した南川。

大手とは城の正門を指します。

ここはまさに小浜城正門前の橋として機能していたのです。

この橋はありがたいことに歩行者用の橋があります。

命の危険なく、じっくりと観察できるのは本当にありがたい!

使わせていただきます!

その前に生年月日を確認。

昭和14年竣工

戦前橋確定!

やはり古い橋でしたね。


時間帯によっては海水が遡上しているようで、磯の香りが漂っています。

つまりここは金属の酸化が早いということ。

海水の威力は鳥糞隧道でよくわかっています。

こちらが上流側。

いかにも海が近い川という景色です。

冬には絵になる景色が見られそうですね。

国道162号現道ということで交通量が多い・・・。

ということで歩道橋からじっくり観察してやろうと思います。


その前に非常に気になる部分を見つけました。

こういうのって個人的にはここでしか見たことないんですが・・・。

欄干(一部)木製!?

あくまで一部ではありますが、国道の橋の欄干が木製ってのは驚きです。

格子状になった部分なので強度的には問題ないんでしょうが、なかなかレアだと言えると思います。


そもそもこの木、いつ備え付けられたものなんだろう?

まさか竣工からあるわけじゃなさそうなので、古い改修の跡でしょうか?

橋脚は重厚感あふれるものです。

しかしこれは比較的新しいものにも見えます。

近年改修が入ったことは間違いなさそうです。

???

なんだこれ?

橋脚の左側が桁に届いていないような・・・?

なんだこれ???

右の桁、ヒビ入ってないか・・・?

これまさか・・・?

古来から骨折などに使うアレじゃないだろうな・・・?

添え木!!??

まぁ木じゃなくて鋼鉄ですが。

まさか中池見の古橋システムを国道で見ることになろうとは。


そういえば聞いたことがあります。

小浜市の橋で橋脚が沈下しているところがあると。

それがここ??

つうかこんな応急処置的な対応で大丈夫なのか?

抜本的な改修が必要なんじゃないの??

※後ほど旧ブログのコメントでこういう工法であるとご指摘いただきました。

そりゃそうだよなぁ・・・


北詰に来ました。

こちらは平仮名で「おおてはし」。

「し」がいいですね。

活き活きしてます。

テトラポットが置いてあるあたり、ここらにも波は上がってくるのでしょう。

汽水域なのは間違いなさそうですね。

そして河川名。

4本の親柱にはそれぞれ違う内容が書かれているパターンでした。

廃橋だと欠損した場合泣くに泣けないパターンですが、ここは大丈夫でしょう。

近く改修されるようですから。

現在回収に向けた動きは確実に広がっていて、工期こそ決まっていないようですが、近く改修されるのは間違いなさそうです。

そしてそうしないとダメでしょうね。

こんなけぼろぼろの国道橋、初めて見たよ・・・。

満身創痍の国道橋。

大手橋。

頑張る姿は健気ですが、そろそろ心配です・・・。

遠くに新たな小浜市のランドマークを見ながら・・・、


以上、大手橋編