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この道往けば act2

第3次三重遠征第4弾 仁柿峠 異形の峠編

2015.09.29 06:52

空が開けると同時に橋が現れました。

峠が橋になっているという光景は初めて見た。


ちょっと待て、なんでこうなったか振り返って見ましょう。

そもそも展開が急すぎる。

この唐突感が堪らない。

中山峠の南越前町側思い出しました。

三重県伝統のヘキサシールが輝いています。

そしてここで大型車通行止め区間が終了したようです。

確かに道幅は広くなりました。

広くなったけど!!

この下はいったいなんなんだ!

川ってことはあるまい。

峠に川があるなんて、運河以外じゃ考えられません。

!!!???

どう見ても未成道だよなぁ・・・。

工事が進行してる様子もないんですが・・・。


これは仁柿峠バイパス(にがきとうげバイパス)。

平成4年着工の平成20年開通(!)の予定でしたが、平成27年現在もこの有様です。

しかし開通まで16年とはかなりの難工事です。


現在では平成29年開通を目指して事業は進行中とのことですが・・・。

大丈夫か・・・?

そしてなんとここには集落跡があるのです。

その名も・・・、

峠(とうげ)

「峠」という名前の集落はさすがにあまり見かけません。

「麓」ならままあるんですが・・・。

つまりここがその場所だということ。

仁柿峠、着。

標高540m、中堅クラスの峠です。

峠上に集落があるという極めて珍しい峠。

櫃坂峠(ひっさかとうげ)という別名を持っています。

伊勢本街道は別名、櫃坂道(ひっさかみち)とも呼ばれていて、奈良時代からその名が残る峠です。

かの本居宣長もその険しさに震えあがったという難所は、今も難所のままです。

案内板も設置されていて、歴史観光のコースにもなっているようです。

「ここは峠」

地形的な意味と集落的な意味と両方当たっていて面白いですね。

ここは正直、人の気配は感じませんが、歴史はこの上なく感じる集落です。

こういう街道案内なんかもいいなぁ。

もうちょっと年取って、金と時間ができたらやってみたい・・・。

立て看板にはこの峠地区が昭和50年に廃村になったとの内容が書かれていました。

しかし面白いのは史跡としては櫃坂峠のほうがヒューチャーされているのに、青看板には仁坂峠の名が多く使われているという点です。

道路趣味的にも仁坂峠の方がしっくりきますよね。

この違いは何なんでしょうか・・・?


さて次回は最終編。

美杉側へ!