滋賀県道546号野瀬下山田線 古橋から幕は上がる編
滋賀県には全部で260本の県道が存在します。
越県や自転車道を含まない一般的な県道の最大番号は滋賀県道559号近江八幡大津線(おうみはちまんおおつせん・レポ未)いわゆる湖岸道路です。
559号という数字があるのに、260本しか総数が無いのは意外と感じるかもしれませんが、これは欠番が多いことが原因です。
国道への編入や主要地方道と一般県道の差別化、国道との番号重複回避など、その理由は様々ですが、なんにせよ、滋賀県には260本の現役県道が存在しているということです。
その中にはあんなのや、こんなのが紛れ込んでいるわけなんですが、今回紹介する道もなかなか強烈。
地図で見て違和感を感じてはや5年、ようやくその時が来た!!
レポスタート!
滋賀県道264号高山長浜線(たかやまながはません・レポ未)の起点付近にいます。
ちなみにこの県道264号の起点から先は、標高1000mを越える鳥越峠(とりこえとうげ・レポ未)有する鳥越林道に直通しています。
この鳥越林道は5月末までの冬季通行止め期間中、この夏中に行きたい峠の一つです。
その県道264号は写真の交差点を右折し、金糞岳(かなくそだけ・1317m)の麓へ突き進みます。
そして今回の主役は目の前に伸びる道。
滋賀県道546号野瀬下山田線
(のせしもやまだせん)
僕がなぜ5年前、ここに目を付けたかは地図を見てもらえればわかると思います。
この道より北には一切まともな道が無い。
ここより北にある東西に走る道と言えば八草峠(はっそうとうげ・レポ未)の控える国道303号しかありません。
ここより南の滋賀県道265号郷野湖北線(ごうのこほくせん)ですら、谷坂隧道で、山を穿っているにもかかわらず、県道264号は等高線と格闘しながらくねくねと進んでいるのです。
これは一見の価値はある!!
古橋がいきなりお出迎え!
これはいい橋です。
太田橋(おおたはし)
親柱の装飾がいい!
こいつは好きな橋だ!!
昭和9年竣工
昭和一桁!!
金山橋の翌年に誕生した重鎮じゃないか!
竣工じゃなく「成」と一文字なところがまた渋いな。
草野川(くさのがわ)
姉川の支流の一つで、淀川水系にあたる川です。
ものすごい秘境を源流に持つ川なので、この川を遡れば夜叉猿くらいには会えるかもしれません。
橋脚の足元に支流を通すための小さなアーチがあるのが特徴的な太田橋。
こういうのになんか個別に名前付いてるのかな?
形は同じなのに、明らかに新しいので悪目立ちしてますが・・・。
まぁその意気やよしって感じですかね。
流れの激しい川では、まま見られる現象です。
「おほたはし」
う~ん、時代を感じる。
親柱を残してくれたのは、素晴らしい判断ですね。
これは今後の探索の弾みになりそうです。
ここはまだ起点から100mも進んでいない場所。
そろそろ先を目指しましょう。