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この道往けば act2

滋賀県道546号野瀬下山田線 古橋から幕は上がる編

2015.06.08 06:48

滋賀県には全部で260本の県道が存在します。

越県や自転車道を含まない一般的な県道の最大番号は滋賀県道559号近江八幡大津線(おうみはちまんおおつせん・レポ未)いわゆる湖岸道路です。


559号という数字があるのに、260本しか総数が無いのは意外と感じるかもしれませんが、これは欠番が多いことが原因です。

国道への編入や主要地方道と一般県道の差別化、国道との番号重複回避など、その理由は様々ですが、なんにせよ、滋賀県には260本の現役県道が存在しているということです。


その中にはあんなのや、こんなのが紛れ込んでいるわけなんですが、今回紹介する道もなかなか強烈。

地図で見て違和感を感じてはや5年、ようやくその時が来た!!

レポスタート!

ここは滋賀県長浜市(ながはまし)。

滋賀県道264号高山長浜線(たかやまながはません・レポ未)の起点付近にいます。

ちなみにこの県道264号の起点から先は、標高1000mを越える鳥越峠(とりこえとうげ・レポ未)有する鳥越林道に直通しています。

この鳥越林道は5月末までの冬季通行止め期間中、この夏中に行きたい峠の一つです。

その県道264号は写真の交差点を右折し、金糞岳(かなくそだけ・1317m)の麓へ突き進みます。


そして今回の主役は目の前に伸びる道。

滋賀県道546号野瀬下山田線

(のせしもやまだせん)

僕がなぜ5年前、ここに目を付けたかは地図を見てもらえればわかると思います。

この道より北には一切まともな道が無い。

ここより北にある東西に走る道と言えば八草峠(はっそうとうげ・レポ未)の控える国道303号しかありません。

ここより南の滋賀県道265号郷野湖北線(ごうのこほくせん)ですら、谷坂隧道で、山を穿っているにもかかわらず、県道264号は等高線と格闘しながらくねくねと進んでいるのです。

これは一見の価値はある!!

起点直後にすぐさま左折する県道546号。

非常に長閑な光景が広がっています。

大概こういうスタートは期待通りの結果になるんだよなぁ。

古橋がいきなりお出迎え!

これはいい橋です。

太田橋(おおたはし)

親柱の装飾がいい!

こいつは好きな橋だ!!

昭和9年竣工

昭和一桁!!

金山橋の翌年に誕生した重鎮じゃないか!

竣工じゃなく「成」と一文字なところがまた渋いな。

草野川(くさのがわ)

姉川の支流の一つで、淀川水系にあたる川です。

ものすごい秘境を源流に持つ川なので、この川を遡れば夜叉猿くらいには会えるかもしれません。

橋脚の足元に支流を通すための小さなアーチがあるのが特徴的な太田橋。

こういうのになんか個別に名前付いてるのかな?

対岸には欄干が増設されていました。

形は同じなのに、明らかに新しいので悪目立ちしてますが・・・。

まぁその意気やよしって感じですかね。

延伸というよりは橋と道の接続の関係なんでしょうが、橋側を伸ばしたのはやはり川幅が広がったということでしょう。

流れの激しい川では、まま見られる現象です。

「おほたはし」

う~ん、時代を感じる。

親柱を残してくれたのは、素晴らしい判断ですね。

起点直後からいい橋と巡り合えました。

これは今後の探索の弾みになりそうです。

ここはまだ起点から100mも進んでいない場所。

そろそろ先を目指しましょう。

対岸には大きな交差点がありました。

交差する道はただの市道。

しかしお決まりの県道側に止まれ。

この道の扱いが透けて見えます・・・。

そしてここから・・・

県道がその本性を現す!!