泉暗渠 前編
RPGの世界観とオブローダーの世界観
僕はこの2つには共通点があると思っています。
オブローディングとは言うなれば、近代遺跡の再発掘です。
かのアンコールワットだって、長らくジャングルに埋もれていたのです。
それを見つける喜びを味わえるのがオブローディングの醍醐味でしょう。
未知の世界への探求、それがオブローディングの原点の一つと言えます。
ではRPGはどうでしょうか?
ストーリーやキャラクターが重要なのは言うまでもありませんが、もう一つ大事なものがあります。
それが世界観。
非日常をデジタルを通して味わえるのが魅力の一つでしょう。
ゲームが変われば世界観も変わります。
そう、未知の世界を自宅で味わえるのがRPGならではの魅力です。
RPGもオブローディングも未知の世界への探求心がくすぐられるのです。
そして今回、僕がご紹介するのはそんな探究心をくすぐる、独特の世界観を持つ空間です。
まぁまずは見てくれ!
国道8号現道の現金ヶ崎トンネル突入手前です。
ちなみに旧隧道はこちら。
しかし僕の目指す場所は側道側にあります。
一方通行の側道へ潜りこみましょう!
このような石組みを見てるとその歴史を感じますね。
廃止はいつだったんだろう?
調べが及んでません。
下から見上げる国道8号も乙なもんですな。
いやぁ悪くない。
そして橋をかけている場所は川ではありません。
敦賀跨線橋と名付けられた列記とした古橋です。
(2020年現在撤去されたとの情報が入っています。
今なお工事中・・・)
JR敦賀港線(つるがこうせん)
現在は休止線となっていますが、もちろん立ち入り禁止。
真下から撮りたい気持ちはありますが自重しましょう。
ちなみにさらに海側に進めば金ヶ崎山トンネルに至ります。
しかしその出逢いの時は刻一刻と近づいていたのです。
踏切現る!
まぁ線路沿いの道なんだから当たり前っちゃ当たり前。
しかしこの奥から何とも言えない雰囲気を感じた僕は少し立ち位置を変えてみました。
穴!!!
こいつはいい展開だ!
テンションあがる光景に駆け出しそうになりますが、まずは落ち着け、自分!
国道8号との分岐からそれほど離れていません。
つうかこの位置関係でなんとなく、あの穴の正体が予想できますね。
これは近江塩津でも現れましたし、もはや謎の穴とは呼べますまい。
アーチカルバート
現在は四角形のボックスカルバートがメジャーですが、昭和中期にはアーチが主流でした。
このような小さな暗渠(土被りのある橋)にはアーチの方が向いているのかもしれませんね。
吸い込まれるような魅力があります。
手前にはこの奥にあるものを示す石碑がありました。
「泉のおしょうず」
そういえば水のせせらぎが聞こえてきます。
洞内で水の音が反響し、どこか別の世界へ誘われているかのような錯覚に陥ります。