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この道往けば act2

馬坂峠 Reverse編

2015.04.22 07:21

馬坂峠(うまさかとうげ)

敦賀に残る古い峠の中でも、指折りに不遇な扱いを受ける可哀そうな峠。

こいつの何が可哀そうかというと、現役県道が通過する峠にもかかわらず、その存在を誰も認知していないところ。

立派な地蔵堂まであるのに、峠として認識されないとは不遇極まりないと思いませんか?


そんな馬坂峠、北側の峠道は古来からの道を県道143号が踏襲しているので、当時のレポから変わりありませんが、実は峠の南側には秘密があります。

旧道が存在するのです。

とはいってもこの旧道も市道として現役ではありますが・・・。

しかし峠旧道は看過できる存在ではありません。

レポスタート!

さて、ここが今回のレポのスタート地点。

今いる道は、まだ県道143号現道です。

あの青看板が導く先が、現と旧を分ける分かれ道です。

ある意味わかりにくい新旧分岐。

直進が旧道、右折が新道です。

僕はここを直進するわけですが、最後に地図を見てもらえば、新道がここで右折する意図がよくわかります。

旧道は左に山裾をこすりながら、まっすぐ進みます。

本当に旧道かというほどよくできた道が、山沿いを進んでいきます。

ここはまだまだ現役市道。

苦になるような展開はありません。

山裾に合わせて大きくカーブする旧道。

ここで大きな道が見えてきました。

国道27号金山バイパス(かなやまバイパス)

ここから県下トップ5に入る一般道長大トンネルである旗護山トンネル(はたごやまトンネル)に入るところですね。

トンネルの向こうは美浜町です。

そしてここにはこの道が県道143号であった唯一と言ってもいい名残が残っています。

こういう趣味の人じゃなきゃ気にも留めないであろう、その存在。

卒塔婆ヘキサ!!

裏表揃ってます。

ここは現在、ただの敦賀市道となっているはずですが、国道と交差するこの地点にだけはヘキサが残っているのです。

もしかして指定は外されてないのかな?

国道27号を過ぎるといよいよ長閑さが増してくる旧道。

正に市の辺縁を進んでいます。

位置的には敦賀半島の根元へ向かって進んでいきます。

ここは旧道ではありますが、この辺りの地区の住人には生命線ともいえる道。

整備も非常に整っています。

沓見小学校(くつみしょうがっこう)

沓見はこの辺りの地区名、敦賀市西部地域にあたります。

桜はまだちょっと早い時期の探索でした。

今はもう散っちゃいましたが・・・。

このいかにも直進に行ってほしそうな交差点。

騙されてはいけません。


正解は左

直進はバイパス(新道)完成時に整備されたアクセス路。

道の歴史的には新道、旧道の関係にあたりますが、県道としては直進の道が指定されたことはありません。

明らかに1ランクレベルが下がった道。

これが本来の旧道の姿だったのかもしれません。


しかしレベルは下がっても、健気に北上を続けます。

山裾が近づいてくると、旧道は唐突に交差点を右折します。

まぁ東西に交差する道自体が少ないのであまり迷いはしませんが、ちょっとしたミスルートポイント注意が必要です。

この辺りは非常にややこしいですね。

ここは基本道なり。

惑わされないように要注意です。

振り返り見たややこしい区間。

やはり集落に入ると複雑になりがちです。

これぞ田園風景。

敦賀も大分田んぼが減りましたが、ここはまだまだ日本らしい光景が広がっています。

やっぱ癒されますね。こういう景色は。

建物が増えてきました。

まだまだ街中ではありませんが、農村部とは言いにくいエリアですね。

車通りも増えてきました。

先ほど分かれた市道と再度合流しました。

道のレベルアップはそのためです。

そして明らかに坂道になってきました。

・・・峠道とは呼べませんが・・・。

馬坂峠、着。

交差点では無く峠です。

誰が何と言おうと。

こちらが旧道の全図。

なんですが、よく見ると青線の旧旧道の存在も見えるんですよね・・・。

この辺りは道が一気に更新されるので、旧道が残りやすいのです。


つまりは・・・、馬坂峠編