鳥糞隧道
僕の知る隧道の中で、最上級に汚らしい名前を持つ隧道。
それを今回ご紹介したいと思います。
鳥糞隧道(とりくそずいどう)
実はここ、過去に一度紹介しているのです。
越前海岸隧道群後編の一番最後に登場したこの隧道。
じつは三国側しか紹介していなかったのです。
今回はその敦賀側はご紹介しましょう。
それでは、レポスタート!
呼鳥門トンネル(こちょうもんトンネル)
呼鳥門は越前海岸に点在する景勝地で、アーチ状の岩石が美しい人気スポットです。
そして実は過去、そのアーチの下を国道305号が通っていたという道マニアとしても見逃せないスポットでもあります。
実はこの日も通過を企てましたが、観光客の多さに封鎖を突破できず退いたという事情があります。
平にご容赦を・・・。
これは見逃す人はいないでしょう。
誰でしょうね、ボーっとしてて見逃した人(2年前の自分)。
幅員狭小の標識まであるじゃないか。
涎が出そうになりますね・・・
この旧道区間は非常に短い。
そしてあの標識は隧道に対するものだったようです。
隧道に至る前に、あまりにも気になるその名前について解説をしときましょうか・・・。
鳥糞岩(とりくそいわ)
高さ100mの大断崖の景勝地です。
その鳥糞岩のほぼ真下を貫く隧道なので、「鳥糞隧道」となったわけですね。
鳥糞岩の由来は海鳥の生息地の為、その糞で岩が白くなったことが由来とされています。
近年はどんどん白い部分が薄くなってきたとも言われていましたが、新トンネル開通から車の通りが減ったおかげで白さを取り戻しつつあるようです。
写真では近すぎてその部分は納められませんでしたが・・・。
それにしても凄まじい断崖絶壁。
ここが越前海岸国定公園の一部でなかったら、確実にすべてコンクリートで塗り固められていたでしょうね。
そしてここに落石防止ネットを打ち付けた職人に、日本の匠の狂気を感じました。
これは強烈な海風(ともしかしたら波)の影響でしょう。
立地としては海にかなり近いです。
しかしこのフェンス比較的新しそうだけど・・・。
ロックシェッドと一体となった隧道です。
まぁこの立地を考えればさもありなん・・・。
とりくそ・・・
なんかもうちょっといい響きなかったものか・・・。
白岩とか・・・鳥岩とか・・・。
まぁ逆にこの名前だからこそインパクトがあるともいえますが・・・。
まぁ洞内に関しては新たな発見は無かったので、今回はあまり触れません。
それより僕の目はその手前に向けられました。
これはグロい
もともと塗装があったようですが、海風にやられてほとんど残っていません。
不謹慎かもしれませんが、はだしのゲンを思い出しました・・・。
そりゃこんだけ海に近けりゃ錆もするよ。
波が高い日はもろに波を被ることもあるでしょう。
このロックシェッドの賞味期限は意外と短いかもしれません・・・。