「スターの時間」と「脳のゴールデンタイム」
世の中には、「時間管理術」の本がたくさんあります。
これだけ、「時間管理術」の本が出ていて売れているのは、それだけ「時間管理」に関して、一般の人が関心を持っているということ。
今日、読み終わった『どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座』(小宮一慶著)もその一つ。
他の本にはない、「コツ」もたくさん載っていて勉強になりました。
ただ、脳科学的な根拠も入れながら説明してくれる樺沢さんの本の方が、私にとってはより納得度が高いです。
例えば、小宮さんの言う「スターの時間」は、樺沢さんの言う「脳のゴールデンタイム」です。
その部分を見比べてみると。。
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○ 『どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座』(小宮一慶著)
“ 最初に、答えを申し上げておくと、それは、「やる気のある時間」をどれだけ持てるか、にかかっています。 ”
“ この「調子のいい時間帯」というのが、「やる気の出る時間帯」、いわば「アウトプットのパフォーマンスが非常にいい時間帯」です。
~ 調子のいい時間のなかでも特に調子のいい時間として、わたしは「スターの時間」と呼んでいます。 ”
“ 自分のもっともパフォーマンスの高い時間帯がいつなのかを把握しておくこと。 ”
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○ 『神・時間術』(樺沢紫苑著)
“ 人間の脳というのは、起きてから2、3時間は、脳が疲れておらず、さらに脳内が非常に整理された状態にあるため、脳のパフォーマンスが1日で最も高いのです。
その時間帯は、「脳のゴールデンタイム」と呼ばれ、論理的な作業、文章執筆、語学の学習など、高い集中力を要する仕事に向いています。 ”
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脳科学的にも説明されると、「その人だけに当てはまる」のではなく、「自分でもそうなのかな?」と思えます。
下記は、「目的」「目標」や「ひらめき」に関連しての説明の部分。
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○ 『どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座』(小宮一慶著)
“ この「スターの時間」にひらめきが生まれるために、もうひとつ必要なことがあります。
それは「何かを求めていること」、つまり、ゴールを持っていることです。
これが、先ほどから説明している「目的」や「目標」です。
ゴールと現実の間には常にギャップがあります。
そのギャップを埋めるために、スター時間に「ひらめき」が生まれるのです。
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○ 『アウトプット大全』(樺沢紫苑著)
“ 脳裏に焼き付いて暗記していえるくらいにしておかないと、目標は実現しません。
何度も見返すことによって、脳幹網様体賦活系(RAS)に目標が刻み込まれるので、目標実現のために必要な情報を脳は無意識に探すようになり、チャンスも開けていくのです。 ”
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お客様と話す時も、「その本を書いた人とは能力が違うから」とか、「あなただからできるんでしょう」と言われないようにするためにも、脳科学や心理学的な根拠を持って、「誰でもやろうと思えばできること」と説明できるのはとても有効だと思います。