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女優になった(つもりの)母

2019.03.19 02:40

子供の頃に母から「自分がまだ二十歳そこそこの頃、九州の実家の片田舎に映画の撮影隊がやってきて、その映画にエキストラとして出演したことがある」と聞いたことがありました。それを急に思い出し、この映画を母にプレゼントすることに。出演者は高島忠雄、宇津井健、と豪華なことこの上ないのですが、なにぶん古い映画ということで、聞いたこともないようなマイナーなタイトル以外情報がほとんどありません。インターネットで検索してもなかなか見つからず、半ばあきらめかけていたところ、あるホームページの掲示板にわずかな配給会社の情報を見つけました。高鳴る胸で早速問い合わせたところ、なんとビデオ購入可能が判明。首を長くして待つこと3週間、到着したビデオに登場した母はたったの3秒という短い出演でしたが、今の自分よりも三回り近く年下の母が船上から手を振る姿に、ついつい微笑んでしまいました。ささやかなタイムスリップのプレゼントに実家の母は大喜びでした。