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日本語ネイティブでも、「を」は説明できない

2026.08.05 22:00

昨日、日本語講師の登録が完了した。

まずはプロフィール写真、紹介動画、自己紹介文をアップロード。

ところが、一度あっさりリジェクトされてしまった。

理由は「写真が少し斜めを向いているから」。正面写真じゃないとダメらしい。


そこで写真を撮り直す……なんてことはせず、ChatGPTにお願いしてサクッと正面向きに補正してもらった。

写真館に行くでもなく、再撮影すらしない。AIにちょっと手伝ってもらって再提出したら、無事に通過。

いやあ、すごい時代だ。人間は顔の向きで落とされ、AIが正面に戻してくれる。


わずか2日で、講師のスタートラインへ

振り返ってみると、実際の作業時間はトータル1〜2時間程度。

1日目: 講師登録と模擬レッスン(無事合格!)

2日目:自己紹介ページ、写真、動画のアップロード


再提出後に承認され、最後は報酬受け取り用のPayoneer連携へ。

元々アカウントを持っていたので、これも一瞬で完了した。

あっという間に私専用のレッスンスロットが開設され、オンラインにすれば今すぐ生徒さんを迎えられる状態に。

登録を始めてからたった2日でここまで来るとは、正直思っていなかった。

もちろん本番はこれからだけど、入口までの距離は想像以上に近かった。


いつもの英会話の先生で、まずは練習

とはいえ、いきなりぶっつけ本番はちょっと緊張する。

そこで、普段受けているオンライン英会話の先生にお願いして、立場を入れ替えて日本語を教える練習をさせてもらった。

いつもは英語を教わっている先生に、私が日本語を教える。なんだか不思議で面白い時間だ。

先生も面白がってくれて、さらに「Native Camp以外にも、もっと条件がいいサイトがあるよ」なんて新しい耳寄り情報まで教えてくれた。

海外とつながる仕事の扉って、こうやって人が次の扉を開けてくれるんだなと感じる。

ただ、まずはNative Campから小さく始めて、自分に合う教え方を体感していきたい。


「抹茶アイスをください」の「を」って何?

その日の練習では、実際の教材を使ってレストランでの注文をテーマにしてみた。

「抹茶アイスを一つください」

私が言うと、先生も「抹茶アイスを一つください」とリピートする。順調順調。

……と思っていたら、先生がふと聞いてきた。

「この『を』って何?」

ピタッとフリーズした。

「を」は「を」でしょう……?

日本語ネイティブとして半世紀、何の疑問もなく使ってきた言葉。けれど、いざ説明しようとすると全然後続が続かない。

テキストを読ませるだけなら誰でもできるけれど、学習者は容赦なく「なぜ?」と質問してくる。そしてその質問は、ただ話せるだけのネイティブには答えられなかったりするのだ。


慌ててその場でChatGPTに助けを求めた。

> 「を」は、動作の対象を示す助詞です。「抹茶アイスをください」では、「ください」という動作の対象が「抹茶アイス」であることを示しています。

なるほど!

説明を聞いて先生も納得、そして私も深く納得。

日本語を50年以上使ってきて、いまさら「を」の役割を知るだなんて。教える立場になるということは、自分の無知を容赦なく照らし出されることなのかもしれない。


「話せる」と「教えられる」はまったく別

「私も英語の文法を説明できないこと、よくあるよ!」と英会話の先生も笑っていた。

本当にその通りだ。

ネイティブだから話せる。でも、なぜそう言うのかを言語化できるとは限らない。

無意識に使っている発音、助詞、語順、ニュアンスの違い。自分にとって当たり前すぎるものほど、ほどいて伝えるのは難しい。

画面上の登録ページを完成させただけでは気づけなかったことを、短時間の実践で身体ごと理解できた気がする。


まずは小さく試しながら進む

しばらくは英会話レッスンの中で時間をもらい、日本語を教える練習を続けさせてもらう予定だ。

どんな質問が飛んでくるのか。

どこで引っかかるのか。

どう伝えたら「あ、わかった!」となるのか。

少しずつ現場の感覚を掴んでから、本番に臨みたい。


この先、日本語教師としてどこまで行くのかはまだ分からない。本格的に文法を勉強したくなるかもしれないし、国境を超えた対話そのものに惹かれていくのかもしれない。


まずは、小さく試すこと。

登録して、練習して、分からないことに出会って、また学ぶ。

そうやって一段ずつ、確かめるように歩いていこうと思う。


日本語ネイティブでも、「を」は説明できない。

でも説明できなかったからこそ、次に学ぶべき面白いテーマが見つかった。