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月9万円余る計算でも貯金は2万円、年金家計の見えない支出

2026.08.06 00:46

毎月の収入は27万円、基本的な生活費は18万円。

それなら9万円残るはずだが、実際に貯金できるのは2万円。

神奈川県で妻と暮らす68歳男性が回答した年金生活の家計には、毎月の収支表だけでは消える7万円があるのだそう。

夫婦の年金収入は月24万円、配当金が3万円。食費6万円、固定資産税を月割りした住居費1万5000円、光熱費2万円、通信費と医療費が各1万円、そのほか6万5000円で、基本生活費は計18万円。

ところが、不定期な支出まで含めると、毎月貯金へ回せるのは約2万円なのだそうで、9万円あったはずの余りは、実際には7万円分縮んでいます。

月額へ直せない支出が、老後には残る

この男性は住宅ローンを完済しており、現預金は1200万円、リスク資産は800万円あり、夫婦ともに厚生年金を受け取っているようで、月々の生活だけを見れば、余裕のある家計に入るはず。

それでも、固定資産税や住宅の修繕維持費など、まとまった支出は現役時代より重く感じると回答しており、固定資産税は月割りして基本生活費へ入れている一方、修繕費を毎月同じ額で使うわけではない。

給湯器やエアコンが壊れる月もあれば、何も起きない月もある。

毎月の家計簿では支出ゼロに見える期間が続き、支払う年だけ大きく現れ、旅行、冠婚葬祭、家電の買い替えも同じで、月額表からは抜け落ちやすい。

収入27万円から生活費18万円を引いた9万円は、自由に使えるお金ではなく、翌月には請求されないが、数カ月後や数年後には必要になるお金も含んでいる。

 節約しても7万円の正体は一つにならない

男性はゴルフと新聞の定期購読をやめ、買い物はポイントの付く日にまとめていて、夏は冷房代を抑えるため、昼間を図書館やショッピングセンターで過ごす日もある。

それほど支出を意識しても、貯金は月2万円。

ただし、この家計は本人によるアンケート回答で、7万円の詳しい内訳や各金額の正確性が確認されたものではなく、一人の例から、年金生活者全体の支出を推計することはできない。

それでも、27万円、18万円、2万円という三つの数字の食い違いは見逃しにくい。

毎月の暮らしだけを切り取れば余裕があり、年単位で眺めると余裕が縮む。

消えたように見える7万円は、浪費の証拠ではなく、家計簿の外へ出ていた時間の長い支出を、月の計算へ戻した結果である。