日本語を教えながら、英語も学んでいる
今日は、朝9時半から、いつものオンライン英会話レッスンでした。
ただし今回は、私が英語を教わるのではなく、先生に日本語を教える時間です。
テーマは、
「日本のレストランで注文する」
25分のレッスンで、日本語を使って注文できるところまで進めてみました。
「抹茶アイスを一つください」
「こちらはいかがですか?」
「はい、それをお願いします」
そんなやり取りを練習していきます。
実際にやってみると、25分という時間は、思っていたより短いようで、意外といろいろできます。
挨拶をして、今日のテーマを説明して、単語を確認して、発音を直して、会話練習をして、最後にもう一度通してみる。
終わってみると、
「25分のレッスンって、こういう感じなんだ」
と、かなり実感が湧きました。
教える側は、思った以上にエネルギーを使う
今回やってみて、一番感じたのは、先生はレッスンを盛り上げるために、かなりエネルギーを使っているということです。
内容を説明するだけでは、レッスンにはなりません。
相手の表情を見る。
分かっているか確認する。
笑える空気をつくる。
できたところをすぐに伝える。
会話が止まらないように、次の問いを出す。
英会話の先生たちが、毎回明るく、テンポよく授業を進めてくれていることを、教える側に回って初めて実感しました。
人間、受講しているときは「楽しかった」で済ませますが、反対側では先生が小さな発電所になっています。
「外国人の発音になっている?」
レッスンの途中で、先生から聞かれました。
「私の日本語、外国人っぽい発音になっている?」
私は、
「うん、30%くらい外国人の発音になってる」
と答えました。
先生は笑っていました。
そこから、日本語の発音について少し話しました。
英語は、単語の中に強く読む部分があったり、文全体にもリズムがあります。
一方で、日本語は、英語と比べると強いアクセントが少なく、比較的フラットに話しているように聞こえます。
もちろん日本語にも高低や抑揚はありますが、英語のように単語の一部分を強く読む感覚とは少し違います。
先生に説明しながら、
「確かに、日本人はこういうふうに話しているな」
と、私自身も改めて気づきました。
母語というのは、普段あまり意識せずに使っているので、外国の人から質問されて初めて見えてくることがたくさんあります。
日本語に対する英語を確認できる
このレッスンが私にとって面白い理由が、もう一つあります。
日本語を教えながら、その表現を英語ではどう言うのか、先生とすり合わせができることです。
たとえば、
「何々はいかがですか?」
と日本語で言うとき、英語では、
> Would you like ...?
が自然なのか。
それとも場面によっては、
> How about ...?
なのか。
日本語では同じように見える表現でも、英語では状況によって使い分けがあります。
逆に、英語の表現を日本語にするときも、直訳すると少し不自然になることがあります。
だから、英語のネイティブである先生に日本語を教えることで、
日本語を説明しながら、英語の使い方も学べる
という、ちょっと不思議で面白い時間になっています。
一方的に教えるのではなく、お互いの言葉を照らし合わせるようなレッスンです。
25分で、できることが増えた
レッスンの最後には、先生が日本語でレストランの注文をできるところまで進みました。
レッスン後、私はすぐにメッセージを送りました。
> You did a great job.
> You can order at a restaurant in Japanese.
すると先生から、
> It was challenging but fun!
> I can order at a Japanese restaurant now.
という返事が来ました。
「難しかったけれど楽しかった。これで日本のレストランで注文できる」
そう感じてもらえたようです。
さらに、
> I just need to remember the words and ofc the Wo!
と書いてありました。
やはり「を」は印象に残ったようです。
日本語の助詞は短いのに、外国の人をしっかり立ち止まらせます。
教えることは、自分の言葉を知ること
今回、日本語を教えてみて思ったのは、教えることは、自分が普段使っている言葉を改めて知ることでもあるということです。
なぜ「を」を使うのか。
なぜこの場面では「ください」と言うのか。
なぜ日本語はフラットに聞こえるのか。
英語では、この表現をどう言うのか。
当たり前に使っていた言葉を、ひとつずつ見直すことになります。
そして私は、日本語を教えながら、英語も学んでいます。
今日の25分は、ただの模擬レッスンではなく、
日本語を教えるという新しい世界を、実際に一度体験した時間
だったのだと思います。