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2026年 8月9日

2026.08.09 14:55

 暑い夏の盛りだけど、立秋は過ぎた。案外、いかにも夏らしい景色と思われる「青い空に白い雲」という光景は、むしろ晩夏の方に多い。7月いっぱいは、梅雨の残りがあって曇りがちだったり、空気も湿度が多くて白くかすんでいる。そうなるとなかなか鮮やかな青空を目にする機会は少ない。

 相変わらず日差しは痛いくらいに厳しいし、猛烈な暑さもある。でもどこか空気はからっとした爽やかさも出て来る季節だ。

 ただ、これはエルニーニョの影響かは判らないけれど、今週はまた雨が多くなるみたいだ。何度か書いたけれど、今年は暑い夏なのは確かだけれど、昨年のような生命の危険を感じさせるような、果てしなく酷暑が毎日続くと言う感じではなく、数日晴れては数日雨が降り、そのたびに暑さが和らぐ。北国では「やませ」もあるようだ。

 「やませ」なんて言うと、私が子供の頃は、夏でも冷涼な風が吹き抜ける現象で、農家にとっては大打撃になる深刻な現象という印象がある。でも、ここ数年の酷暑傾向だと、やませもそれほど悪影響を与えないらしい。むしろ、昨今の農家に打撃を与えるのは猛暑の方で、野菜や果物が枯れてしまったり、稲の籾が熱で白く濁ってしまったりする問題の方が大きいらしい。確かに、昨年や一昨年の猛暑では、あまりに暑く、日差しが強すぎたのか、山の木々も秋を待たずに葉っぱが枯れて落ち始めていた。

 上の写真は私も参加している田んぼの草取り。

 田んぼの草を、除草機を使って取り除いていく。この作業、雑草の除去が主目的なのはそうなのだけど、人が田んぼに入って、田んぼの中を歩き回って撹拌する作用が、稲にとっていい結果をもたらす。一つは田んぼの泥の中に溜まっているガスを抜いていく作用があり、これが稲にとっては良い。もう一つ、人が田んぼに入って稲の株の周りを歩き回れば、稲の根っこを少しは傷つける。これは決して悪い効果にはならず、むしろこれが稲にとって良い刺激になって、さらに多くの根を張るようになる。

 雑草は痛めて勢いをそぎ、稲は勢いが増す。これで一気に稲が葉を伸ばせば、もう田んぼの水面は日陰になり、雑草が新たに生えて来る事も少なくなる。暑い中の作業だったが、終われば心地よい風が田んぼに吹き抜けていた。

 上の写真はウバユリ。ヤマユリが終わった頃に咲き始める、ヤマユリよりも地味な花。なんか、牧馬峠付近には多いようだ。このユリ、写真に撮る時は、なんか日陰で暗く撮る事が多い。そもそも山林の中の日陰に咲く花という事もあるのだけど、この花が咲く頃になると、少しは陽の角度も低さを感じるようになるからだ。夏至から二か月近くたつと、写真を撮る時も、真上からの日差しと言うよりも、斜光線の印象が強くなる。

 草木は少しずつ、秋の準備を始めている。お盆を過ぎる頃には、あれほど刈っても刈っても刈ったそばから生えて来ていた雑草が、一度刈るとなかなか次が伸びなくなる。こういう実感は、実際に作業をしていないと気づきにくい。

 九州で大きな地震があり、また多くの被災者を出した。同じ場所に何度も地震が襲うと言うのは、そこに住んでいる人にとってはやりきれない気持ちだろう。なによりも、この猛暑の中での災害なので、人々の心労や肉体的な疲労だって大変なものだろう。

 時々思うのだけど、こういった大災害の時、一時的に被災者って「疎開」ってできないのかな。地震でも水害でも、酷い被害のあった所は局所的だろう(そりゃあ、東日本大震災のような、何百年に一度と思われるような災害は別として)。

 例えば、災害の現場から100キロほど離れた場所だったら、電気やガスや水道が止まってる事は無いと思う。50キロでも大丈夫だろうか。今は日本各地に空き家が多いそうだけど、そんな家を、万が一の事態の時の疎開先として準備するような発想はないのかな。もしかしたら、既にそんなことを考えている自治体もあるのかもしれないけれど。

 日本と海外との間に「姉妹都市」なんて関係を結ぶ事もあるけど、自治体同士が、災害で困った時の協力関係を、あらかじめ構築していくと言うのって、無いのかな。

 空き家だけではない。衰退した観光地なんて、閉業したホテルのような建物が多く並んで、なかには廃墟と化したものまであって社会問題にもなっている。日頃の維持管理にはお金もかかるだろうけれど、日本各地に疎開先があるというのは、けっこういい安心材料になると思うんだけどな。

 まあ、「簡単に疎開なって言ってくれるな」という意見もあるだろう。災害に見舞われても、仕事先や通学先とは離れられない事情だってあるだろうし。

 でも、選択肢の一つとしては、有効なんじゃないかなぁ。ついでに言えば、こういった「疎開」が簡単に出来るようになるには、仕事や教育がオンラインで在宅で出来る環境が既にあると、やりやすい。

 疫病で在宅勤務が一時流行って、今は少し基に戻ったけれど、世の中が災害に対する弾力性を持つのなら、在宅勤務を進めていくのも良いのだろう。