「RITTER ROLAD」「ZAUBERTOPF UND ZAUBERKUGEL」Dusan Kallay
本日も面白い絵本、色々と更新しております。
スウェーデンのAina Stenberg-MasolleによるABCブック、マーレン・リーデル、アンネ・エルボーのお菓子の童話、エルゼ・ヴェンツ・ヴィエトールの小さな絵本のシリーズなどなど、是非見ていただきたいものばかりです。
こちら、instagramでは1冊の本の、詳しい紹介を中心に投稿をしておりましたが、新着更新のお知らせも投稿したほうが親切でしょうか?
新着商品のお知らせは、上記のように簡単なお知らせのみになってしまうかと思いますが、ご希望であればお気軽にお知らせくださいね。そのようにさせて頂きますので。
さて、今日は当店のお客様の中でも好きな方の多い、ドゥシャン・カーライの絵本です。もう売れてしまったものもあるのですが、ここ1週間くらいで何冊か更新しております。
1冊は日本でも翻訳がされている「魔法のなべと魔法のたま」のドイツ語版「ZAUBERTOPF UND ZAUBERKUGEL」です。
こちらは1991年ドイツ語版の初版で、判型や使用されている紙など、日本語版と大きな違いは一見見られないのですけれど、お勧めしたいところがあるんです。
なんとこのドイツ語版はカバーを外すと綺麗なワインレッドの布装になっていて、そこにカーライのイラストが箔押しされています。
ちょっとしたことですけれど、カーライファンにはたまりませんね!(自分のことです…)日本語版にはないこうしたはちょっとした凝った造りは嬉しいですね。
もう1冊は「RITTER ROLAD」と言う本です。
これはまだ作風が少し異なる、初期の作品で(在庫品は1981年ドイツ語版ですが、原書は1975年です)、BIBの金のりんご賞も受賞した作品ですね。
金のりんご賞はカーライは1973年から1年を空けて二度目の受賞で、国際的な評価も高まってきた頃なのではないでしょうか。(カーライは1983年にBIBグランプリを受賞)
本書は所謂騎士道物語の系譜の、シリーズ物の冒険小説で、カーライがその小説の雰囲気を引き立てる、まるでテンペラ画のような挿絵を描いています。
カーライの初期の頃の作品は、日本ではあまり見る機会もないかと思います(チェコ絵本専門店でもあまり見ないような…)ので、ぜひご覧ください。興味深く見れるかと思います。
ちなみにこの本もカバーを外すと布装で、そこにカーライのイラストはないのですが、騎士物語らしく紋章が押されていて、雰囲気が良いですよ。
当店のドゥシャン・カーライの本はこちらです。