Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

MVP本田蕗以が語った、NBA宣言の重み

2026.08.09 10:58

「言ったからには、それに向かって死ぬ気で突き進むしかない」——BLACK SAMURAI SUMMIT 2026でMVPに輝いた本田蕗以(福岡大学附属大濠高校3年)が、この夏に懸ける覚悟を口にした。


憧れのNBA選手を尋ねると、シェイ・ギルジャス=アレクサンダーやポール・ジョージの名を挙げた本田。だが、この3日間もっとも近くで過ごしたスーパースターである八村塁については、プレーそのものよりもその内面に心を動かされていた。意思の強さ、持っているものの強さ——プレーぶり以上に、そうした人間としての強さを尊敬しているという。


その憧れは、単に成功した選手への羨望ではない。U18代表に選ばれること自体をありがたく思う一方で、本田は八村がそこで満足するような選手では決してなかったと見ている。選ばれた先でも結果を残し、常に次のステージへと進み続けてきた八村の姿勢にこそ、見習うべきものがあるという。


指導にあたったフィル・ハンディコーチの存在も大きかった。技術面はもちろん、セットプレーに関係しない選手の立ち位置といった細部への意識づけなど、その指導姿勢そのものから多くを学んだと本田は話す。参加する前と今とでは、吸収しているものがまるで違うという実感もあった。


前日の取材では、翌日の目標をMVP獲得と口にしていた。当たり前のようにシュートを決め切る八村のワークアウトの質に触れ、シュートを絶対に決め切る意識だけは自分にも真似できると意識を新たにし、八村が繰り返し口にしていた量より質という考え方にも共感を示した。キャンプ中に開かれた金融セミナーについても、将来プロとして海外に出ることを見据える自分にとってありがたい機会だったと振り返っている。


迎えたスペシャルマッチでは、自身の武器であるドライブを軸に戦い、その強みを発揮できたと手応えを口にした。だが評価されたのは個のプレーだけではない。ボール下でのリバウンドや味方を生かすパスといった献身的なプレーは、前日の練習の段階からすでに周囲の目に留まっていたという。そうした部分を八村自身から評価してもらえたと本田は明かし、これまで自分の課題だと感じていた要素を認めてもらえたことに大きな手応えを口にした。個のプレーとチームを生かすプレー、その両輪が揃ったことが、今回のMVP評価につながった。会場では、多くの観客を前にNBAを目指すことを公言し、自らを追い込む覚悟を語った。


渡米への期待は、バスケットボールの話だけにとどまらない。八村の車を見ることができそうか?と問われると、見られるかどうかは分からないと笑いながらも、叶うなら見てみたいと素顔をのぞかせた。


来たる渡米は初めての経験になる。アジアカップも控える中、チームが苦しい局面では自ら打開する「個」の力を見せたいという。この夏をきっかけに掴んだ自信を、次のステージへとつなげていく。


Photo by Kyoko Hayashi / SportsPressJP 

Reported by: Tomoyuki Nishikawa / SportsPressJP

Courtesy of BLACK SAMURAI SUMMIT 2026