第42回 神グルトラジオだより「大切な本はある?/父との別れと極貧生活/医師人生の原点」
こんにちは、林和彦です。第42回の神グルトラジオは、父を亡くした後、どのように医師を目指したのかをお話ししています。他ではあまり語らない、パーソナルな話が満載の回となりました。(林和彦)
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本よりも、目の前の
人生から学んできました
皆さまは日頃、本を読みますか?
私は、ほとんど本を読みません。
手前味噌ながら、医師として毎日多くの患者さまと向き合い、それぞれの人生や病気の物語に触れてきました。診療そのものが、非常に濃密なノンフィクションだと思っています。そのため、小説や映画を見ても物語に入り込めず……。
医学の教科書はもちろん必要でしたが、医療の進歩は速く、本に載る頃には情報が古くなっていることもあります。本を読むのは大切、という考え方も分かりますが、私にとっては「生の体験」が何よりも大切。これからもきっと、目の前のことを大事にしながら生きていくと思います。
父との別れで
裕福だった暮らしが一変
父は歯科医師で、新しい設備をいち早く導入するような人でした。患者さまも多く、当時の我が家は比較的裕福でした。しかし、父が50歳の時、突然の別れが訪れます。
父は生命保険にもほとんど入っていませんでした。それからというもの、我が家の蓄えは設備投資の負債返済に消え、ほぼ一文なしの状態に。精神的な喪失に加え、生活も一気に厳しくなりました。そこからは勉強しながら、バイト続きの人生でした。
思い返せば、大学時代にはキムチを1パック買って、何日間食いつなげるか試していました。ご飯さえあれば、1週間程度は過ごせましたね。現在の栄養学的な視点で考えれば、キムチとご飯だけの食生活は栄養バランスが悪いんですが(苦笑)。
父のおかげで
やりたいことに向けて突き進んできた
このほかにも、当時のリアルな状況を語らせてもらいました。今振り返って何より強く思うのが、父を亡くした経験が、私が医師を目指した原点だということ。
15歳の時、50歳で突然他界した最愛の父。そこで私は「自分も同じように50歳で人生が終わるとしたら、35年しかない」と思った。だから、ここまでやりたいことに向かって突き進んでこられたと思っています。
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父の存在と別れは、私の医師人生や患者さまとの向き合い方の根底にあります。まだ語り切れていないことも多いので、今後も機会があればお話ししていきたいと思います。
それではまた来週、お会いしましょう!(林和彦)