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モンゴル戦、悔しさの中にあった収穫

2026.08.10 00:44

桶谷HC・黒川虎徹・川島悠翔が語った第1戦65-67の敗戦

2026年8月9日、SAGAアリーナで行われた日本生命カップ2026(佐賀大会)第1戦。日本代表はモンゴル代表と対戦し、65-67で競り負けた。終盤に63-63の同点まで追いついたが、残り0.1秒でモンゴルのシャラブジャムツ・エンヒウードにシュートを許し、初戦を落とす結果となった。試合後の会見には桶谷大ヘッドコーチ、代表デビューを飾った黒川虎徹(アルティーリ千葉)、先発出場した21歳の川島悠翔(シアトル大学)が登壇した。

「バスケットを通じて何かできるのでは」

桶谷HCはまず、この佐賀大会に向けた最初のミーティングで伊藤大司チームダイレクターが語った言葉を紹介した。熊本地震があった中で、勝敗だけでなく「バスケットを通じて何かできるのではないか」というメッセージがチームの出発点になったという。

試合内容については、終盤のターンオーバーだけが敗因ではないとしたうえで、相手の55番の強さを試合前に十分理解しきれていなかった点を明日への課題として挙げた。一方で、選手たちが強いハッスルとエナジーを見せてくれたことには手応えを口にした。

黒川虎徹「甘さが出た」 代表デビューの実感

九州出身の黒川は、熊本地震のことに触れながら「バスケができることへの感謝」を胸に試合へ入ったと明かした。そのうえで、最後の場面だけでなく、それ以前のターンオーバーやリバウンドといった部分に甘さがあったと自己分析。「日の丸を背負っているからには勝たなければいけない状況だったのに甘さが出たのは良くなかった。明日は絶対に修正する」と語った。


川島悠翔「自覚と責任を持って」

この日先発出場した川島は、自身の役割を十分に果たせなかったと悔しさをにじませた。桶谷HCらから「甘く入ってはいけない」と指摘されたと明かし、代表としての自覚と責任を改めて意識したという。「明日ステップアップして、今日の負けも『良い負けだった』と思えるようにやっていきたい」と前を向いた。


単調になったオフェンス、その要因は

質疑応答では、中盤以降にオフェンスが単調に見えた点について質問が飛んだ。桶谷HCは、インサイドからのオープンショットが決まりきらなかったことに加え、2本目のピック(セカンドサイド)への展開を急ぐあまり、1本目のピックで生まれた有利な状況を生かしきれない場面があったと説明。黒川自身も、前半うまく機能していたアレックス・カークとのピック&ロールについて、後半はボールを回そうとする意識が強くなりすぎ、ポストに入ったカークへ供給できない場面があったと振り返った。

3ポイント低調、それでも打ち切ることを求める

この試合、日本の3ポイントシュートは確率が伸び悩んだ。桶谷HCは、急造チームゆえに一人ひとりが結果を出そうとする気持ちが強引なショットにつながった面はあるとしながらも、決めきることでチーム全体のレベルが上がると前向きに捉える姿勢を示した。川島に対しては、カッティングやドライブといった持ち味に加え、オープンなら迷わずリズムでシュートを打ち切ってほしいと注文をつけた。

河村勇輝、被災地支援の募金活動

試合前には、AKATSUKI VENUS(日本代表オフィシャルチアリーダーズ)と共に、熊本地震の被災地支援を目的とした募金活動が行われた。桶谷HCは、隣県が被災した状況の中で自分たちにできることとして取り組んだと説明。また会場には河村勇輝の姿もあり、練習前などにハーパージュニアへアドバイスを送る様子が見られたという。172cmという体格でも世界で戦えることを示す河村の存在が、チームにとって大きなエネルギーとモチベーションになったと語った。

明日への言葉「チャレンジをやめないこと」

この日本生命カップには、9月のアジア競技大会に向けた強化に加え、ワールドカップアジア予選(ウィンドウ4)に向けた若手発掘という2つの意味合いがある。桶谷HCは、今後の代表候補キャンプに上がってくる選手が確実にいると手応えを口にした一方、チーム全体のインテンシティ(プレイの強度)や連動性にはまだ課題があると指摘。最後に、選考を控える若手たちへ「少々の失敗でもチャレンジをやめないこと。チャレンジした人にしか成長はない」とメッセージを送った。


Photo by Hiroshige Suzuki / SportsPressJP

Courtesy of JBA