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【書籍入荷】人生に、上下も勝ち負けもありません 精神科医が教える老子の言葉

2026.08.11 02:33

人生に、上下も勝ち負けもありません 精神科医が教える老子の言葉

野村総一郎 (著)

45年間で10万人を診てきた精神科医が、古代中国の思想家・老子の教えを現代人の心の悩みに応用した一冊。


現代社会では、仕事の能力、外見、収入、肩書きといったさまざまな基準で人を「上か下か」「勝ちか負けか」とジャッジすることが日常化しています。著者の野村氏は、そうした無意識のジャッジこそが心の疲弊や苦しみの根本にあると指摘します。他人と自分を比べる習慣、「自分ばかり損している」というモヤモヤ感、いつも心がすり減るような感覚——こうした悩みを抱える方に向けて、老子の「しなやかに、自然のままに生きる」という哲学が処方として提示されます。


著者がこの本を書くきっかけとなったのは、ある診察の場面です。患者に老子の話をふと伝えたところ、涙を流した方がいたといいます。西洋医学のアプローチでは心に届かなかったものが、2500年前の老子の言葉によって「なぜか腑に落ちた」という体験が、この本の根幹にあります。


本書が提唱するのは「ジャッジフリー」という思考法です。優劣や勝敗といった評価の枠組みを手放し、あるがままの自分と他者を受け入れることで、心が楽になるという考え方です。「他人が気になったら鏡の思考」「がんばりすぎていたら幽霊の思考」「人を妬ましく思ったら足湯の思考」など、32の具体的な思考法として紹介されており、日常のさまざまな場面に応じて実践できるよう工夫されています。


また、難解な漢文で書かれた老子の言葉を、著者が精神科医ならではの視点で「医訳」として平易に解釈しているのも特徴です。ほっとするイラストとともに読み進められるため、思想書や哲学書に慣れていない方でも読みやすい入門書となっています。出版社からは「ぬるいかもしれない、気休めかもしれない、でもこの言葉は2500年間人々に必要とされてきた」という言葉が添えられており、老子の思想の普遍性と本書の温かなトーンを端的に表しています。


(by Rufus)