「誰よりもNBAが好きだった」——田臥勇太が明かした、幾度もカットされた末につかんだ道
2026.08.14 00:20
田臥勇太のNBA挑戦は、順風満帆とは程遠かった。合流と離脱を繰り返すサバイバルの日々で、カットされることはしょっちゅうあったという。それは当然の競争であり、どう乗り越えていくかが大きな挑戦だったと田臥は振り返る。
道を開いたのは、高校時代の経験だった。フープサミットや、来日したNBA選手によるクリニックに参加していた田臥のことを、その場にいたNBAのコーチたちが覚えていた。いざNBA挑戦を決めた当時はSNSもろくな情報もない時代で、田臥はとにかく連絡を取り続けた。その中で、かつて自分を覚えていてくれたダラスのコーチから「トライアウトに来ていい」という声がかかり、そこから道がつながっていった。
この経験は、田臥自身の中で今も生きている教訓になっている。BLACK SAMURAI SUMMITのトークショーでも、田臥は今日という機会がどこで誰の目に留まるか分からないと、集まった高校生たちに語りかけた。
その原動力について問われた田臥の答えはシンプルだった。「誰よりもNBAが好きでした」。見ることも、NBAに触れること、反応することすべてが好きだったという。当時の日本では今ほどNBA人気が盛り上がっていなかったが、周囲がどうであれ関係なかった。何を言われても、どう思われても、ただ目指したいという思いだけを持ち続けていたと田臥は話す。それは誰かに言われて始めたものではなく、あくまで自分の中から生まれた、自然な情熱だったという。
Reported by: Tomoyuki Nishikawa / SportsPressJP
Courtesy of BLACK SAMURAI SUMMIT 2026