「足るを知る」心の豊かさを育むサントーシャの教え|ヨガ哲学の気づき1
ヨガ哲学の教えの一つに、「サントーシャ(足るを知る / 満足すること)」という言葉があります。
これは、自身に与えられている現状や環境、出会う人々を受け入れ、真摯に学びを得ようとする姿勢を意味します。
日本語で言う「足るを知る」、つまり「すでに目の前にあるものに深く感謝する心の持ち方」です。
先日、わたしは日常の中で、この「サントーシャ」を深く感じる機会がありました。
■「暑い中、お疲れ様です」に返ってきた言葉
わたしは普段、新鮮な野菜の宅配を利用しています。
先日、猛暑の中で重い段ボールを運んでくださった配達員の方に「暑い中、お疲れ様です」とお声がけしたのですが、
その方は爽やかにこう返してくださいました。
「僕なんてまだいいですよ。配達が終わればエアコンの効いた車に入れますから。それより今、猛暑や災害の地域にいる方々の方がずっと大変です。車のエアコンすら厳しい環境にいる方もいるでしょうし、気温も連日猛暑ですしね。それに比べたら、ここはまだ良い方ですよ。」
わたしは、その言葉にはっとさせられました。
自分自身も暑い中で仕事をしているのに、
自分の大変さだけではなく、
さらに大変な状況にいる人たちへ思いを向けている。
その姿勢が、とても印象に残りました。
■会社の理念は、人を通して伝わっていく
その新鮮野菜を届けてくださる会社は、
もともと社会貢献や農家・生産者とのつながりを大切にし、
フードロスにも取り組んでいる会社です。
だからこそ、
「会社が大切にしている考え方が、
配達してくださる方々にも根付いているのだな」
と感じました。
商品を届けてもらったことだけではなく、
その方の言葉からも、
その会社が大切にしているものを感じることができたのです。
そしてわたしは、
そこから改めて「サントーシャ」という言葉を思い出しました。
■「ないもの」ではなく「あるもの」に目を向ける
日々の生活の中では、
「しんどいな…」
「どうして自分だけ…」
と落ち込んでしまうこともあります。
もっとお金があったら。
もっと時間があったら。
もっと〇〇だったら…。
上を見れば、きりがなく、
自分より豊かな人。
自分より恵まれている人。
自分より幸せそうに見える人。
わたしも経験したのでわかるのですが、
そうしたものを見続けていると、
「自分には足りない」
という気持ちが、どんどん大きくなってしまいます。
■当たり前は当たり前じゃない
でも、少しだけ視野を広げて見渡してみると…、
過去に起きた大きな震災。
今この瞬間も世界で困難な環境を生き抜いている人々の存在。
そこに思いを馳せたとき、確かに悩みはあるけれど、
水が飲めて、食べ物がある。
布団で寝られて、
息が吸えている。
これらひとつ欠けただけでも、
わたし達の日常は大変な状況になってしまいます。
その当たり前の日常が、
どれほどありがたい奇跡であるか…
そこに気づかされます。
「ないもの」を探して嘆くのではなく、
「今すでにあるもの」に目を向け、
「ありがとう」と感じること。
「サントーシャ」は、
自分は恵まれている、満たされていると感じることで、
心の「豊かさ」が育まれる、
そんな教えだとわたしは感じています。
■この世界は「お互いさま」のバランスでできている
この物質世界は、光と影、陰と陽という
「相反するエネルギーの均衡」によって
成り立っている、とわたしは感じています。
幼い頃からわたしの中にあったのは、
「自分が今こうして平穏に過ごせている陰には、
その対極で過酷な状況を背負ってくれている
誰かがいるのではないか」
という感覚でした。
だからこそ、
「今あるものに、ありがとう」
「困ったときは、お互いさま」
そうやってお互いを思いやり、
困ったときや、何か足りないものがあれば
皆で補い合う。
その一人ひとりの優しい意識の巡りが、結果として
社会や地球全体の平和(Hope & Love & Peace)へと
繋がっていくのではないでしょうか。
今日、こうして無事に1日を過ごせたこと。
その奇跡に、静かに「ありがとう」を届けてみませんか?
今日という日が、
あなたの心にとって温かく豊かな1日となりますように🌿✨
🌳Hope&Love&Peace🕊🌎🌈✨
天津 貴美