備中竹内流のご真言のひとつ 31.3.21
2019.03.19 21:45
3/20から21日は昼が長くなって「昼と夜の長さが等しくなる日」春分といわれるが、実際は昼の方が少し長い。
春分の日であり宇宙の元旦に当たる日に満月🌕となるのは珍しい。次回は2090年らしい。
ところで備中竹内流では神前で稽古、演武する際(旧暦6月24日の愛宕大祭、流祖祭など)には、般若心経を唱えご真言を唱える。そのご真言のひとつに、大日如来のご真言「オンアビラウンケン バザラザドバン」がある。
これは、胎蔵大日如来の真言(アビラウンケン)と金剛界大日如来の真言(バザラダドバン)を一つに合わせたもので、全てのものを生み出し、全てのものに遍在し、その拠り所であり、かつ全てのものの帰る所である両部不二の大日如来の力を得るための真言。
大日如来は偉大な太陽という宇宙の創造主であり、全世界の最初から最後までを見届けると言われる最高仏です。
日本では平安時代の密教で最高仏と位置付けられたそうです。
大日如来は宇宙の根源であり、約1200年前に空海(後の弘法大師)が長安で恵果和尚から結縁灌頂を授かったときに、空海が投じた華(花)は、いずれも大日如来の上に落ちたと言われています。ちなみに空海の御宝号は遍照金剛であり、密教では大日如来を表す名。光明があまねく照らし、金剛のように不滅であるという意味。
人間の根源、太陽系の根源、宇宙の根源。そこまで意識を高め、深めて稽古しようと言う呪文の真言。
3唱、7唱または21唱する。
オンアビラウンケン バザラダドバン