提案『自己プロデュース力とは』
乳幼児から『自己プロデュース力を身につけさせる』ことを考えなければならないのかとお思いになる方もおられるかもしれません。特にのんびりとしているここ沖縄ならばそう思っておられるご父兄も多いはず。しかし自己プロデュース力は必要な時にすぐ発揮できるものではありません。幼い頃から積み上げていって初めて、ここぞという時に発揮できる力なのです。
では自己プロデュースを発揮しなければならないタイミングとはどのような時でしょうか。例えば人生の重要な局面で訪れる受験の面接、就職活動、日常で必要とされる学校活動や仕事職場で求められる時、昨今特に必要とされるのがSNSなどの発信活動です。「自分は何ができる人なのか」を周囲に理解してもらうための力がこの自己プロデュース力で、特別な場面だけで使う能力ではなく、日頃から「自分を相手にどう理解してもらうか」が関係してくるものなのです。また多くの方が誤解しているのが、自己プロデュース力は「自分をよく見せる」ためのものであると考えていることです。そのような見せかけのものではなく、自分の強みを知った上で、相手が求めているものを知り、自分には何ができるのかを効果的に相手に伝えることが自己プロデュースの核心だと考えます。
そのような自己プロデュース力を育てるためには一朝一夕にはいかず、千里の道も一歩からで成果は積み重ねの先にある、それが本当の自己プロデュース力です。つまりある程度子供が成長してこの自己プロデュースを考えなくてはならない状況に置かれた段階で、「はて?私の強みって何?」「私の最大の武器は何だろう?」と考えることになります。するとなかなか「これだ‼️」と確信的な自己プロデュースには結びつくことが難しいものです。本来子供達は皆それぞれに好きなことや得意なことはあるはずです。それにいち早く気付いて年月を積み重ねさせると、結果は後々ついてきます。子供の成長は必ずと言っていいほど、畑を耕して、種を蒔き、実るまでには相当の時間がかかります。その時間を幼い頃から発動させ、有効活用すべきであると私は言いたいのです。
幼い頃から「自分の好きなこと」「興味や関心があること」「それに打ち込んできた」「自分にはこの道がある」「これをしていると充実感がある」などと考える機会を多く持たせることの重要性にそろそろ親御さんが気付き行、動する時代が到来していると考えます。思春期になりしたいことが見つからないと悩んだり、特段好きなことも得意なことも無いという状況に置かれてしまうことのないように、家庭の中で乳幼児期から我が子をよく観察し、働かけをしてみてはどうでしょうか。
また思春期になると「自分の好きな道はこれだけれど、その道を極めている中でも自分自身はそんなに能力があるわけでもない」と考えている子供が圧倒的に多いと思います。私も大学進学してから自分は井の中の蛙大海を知らずであったと痛感したことがあります。「上には上がいる。」と世の中の広さを知ったことを情報として捉え、比較する相手を「優秀な他人」から「昨日の自分」に戻すことで平常心を保ったように思います。私はこれまでに幾度かブログ内で「多くの中での自分自身の立ち位置を理解する」ということは必要であると伝えてきました。その立ち位置を知った後に必ず決意しなければならないことは、誰かと比べた後には、自分にしかできないことを探す、新しいことを学んで身につけることをしなければならないと考えています。巷では人と比べないことを良しとする意見もありますが、それでは方向を見誤ることもあり、情報獲得にも支障をきたしてしまいます。現代は如何に情報を得て、それを上手に活用するかが求められています。自分自身の立ち位置を他者と比較することで見えた情報を、自らの自己プロデュース力に活かせば良いのです。他者との比較を遠ざけてしまうことこそ愚かなことだと考えています。以前年下の子供と我が子を比較することに否定的なご意見がありました。その時「年下の子供でもできるのだから、我が子はもっとできるに違いない」と考えを切り替えないのか残念に思ったのです。このような考え方の場合、自分より優秀な人に出会うと情報として捉えることができず、負けた、自分はダメなんだと思う方向に心が働く可可能性があります。私の経験からしても必ず悔しい思いはします。がしかし比較対象を他者から昨日までの自分自身の変えると、努力の仕方や新しい目標などが見えてくるはずです。両者の進む道は大きく異なります。自分自身なら子供にどのような教えをすれば、子供によりよい人生の選択肢を与えることができるでしょう。それを考えてほしいのです。
「上には上がいる。それでいい。その人の存在は自らの価値を下げるものではない。自分は自分のペースで、昨日の自分より一歩進めばいい。その上でさらに新たな目標に向かって歩めばいいのだ」とこのような平常心を持っていれば、すごい人を見て動揺しても、自分の軸に戻ってこられるはずです。この平常心を作り出すことこそを自己プロデュースの核にしてほしいのです。
誰かと比べることからスタートした自己プロデュース力は自分自身を窮地に追いやってしまいます。一方で人材の層が厚く頭角を現せない中にいても、自分よりも優秀な人に出会っても自分を俯瞰し、多角的にプロデュースする方法に舵を切ればより良い自分自身になれるはずです。自己プロデュース力は無限であり、多くの枝葉を広げることはできるものですが、そこには心穏やかに平常心を持って自分自身を高める姿があってほしいと考えます。
次回は自己プロデュース力をどのように育てていくのかを具体的に提案してまいります。