筋肉が少ない人ほど、力を使いすぎている? 2026.08.19 04:38 ヨガのレッスンを続けていると、体を見ただけでは分からないことがたくさんあります。その一つが、「筋肉の量」と「筋出力」の違いです。筋肉がしっかりついている方が、日常でもたくさん力を使っているように感じるかもしれません。ところが、生徒さんを長年見続けてきた私の印象は少し違います。日常生活で必要以上に力を使っている方は、筋肉隆々の方よりも、痩せ型の方や華奢な方、筋トレをしていない方に多く見られます。ここでいう筋出力とは、「どれくらいの力で生活しているか」ということ。筋肉の大きさとは別の特徴です。あなたはこんな癖がありませんか?次の項目に3つ以上あてはなれば、筋出力が高い傾向があるかもしれません。□ ペットボトルや瓶の蓋をギュッと締める□ 蛇口を最後までしっかり締める□ ドアを勢いよく閉める□ ボールペンの筆圧が強い□ パソコンのキーボードを強く打つ□ スマートフォンを強く握っている□ 歯を食いしばることが多い□ 歯ぎしりをする□ 歩くと足音が大きい□ 靴底の減りが早い□ 立っているだけでも肩や首に力が入っている□ 気づくとお尻やお腹に力が入っている□ 「もっと頑張ろう」と無意識に思うことが多い□ 歯磨き、手・身体洗い、食器洗い、書くなどの日常動作が早い一つひとつは小さな癖です。でも、それが朝から夜まで積み重なると、体は一日中、高出力で働き続けることになります。その結果、肩こりや首こり、腰痛、疲れやすさ、呼吸の浅さ、不眠などにつながることがあります。「筋力が足りない」と感じている方でも、実際には力を出し続けているために疲れているケースは少なくありません。車で例えるなら、アクセルを踏む力は十分にあるのに、そのアクセルを一日中踏み続けている状態です。だから疲れる。だから回復しにくい。だから、私はヨガのレッスンで「もっと頑張りましょう」とはあまり言いません。大切なのは、必要な時にはしっかり力を出し、必要がなくなったら自然に手放せる体になることです。10%、30%、50%・・・その日の体や場面に合わせて力を使い分けられることが、本当の意味で体を上手に使えている状態だと思っています。現代は、力を出すことを学ぶ機会はたくさんあります。一方で、力を抜くことを学ぶ機会はそれほど多くありません。もし肩こりや疲れやすさに悩んでいるなら、自分の筋力を心配する前に、「私は普段、どれくらいの力で生活しているだろう」と観察してみてください。その気づきが、体を変える最初の一歩になります♪