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早稲田カンフー Waseda Kungfu Club

【I.M君の"お薦めカンフー映画"】  第4回《シャン・チー/テン・リングスの伝説》

2026.08.19 22:19

久しぶりのオススメのカンフー映画!

4回目は、アメコミが原作、米国ディズニー配給、マーベルスタジオ製作の本作!

"シャン・チー/テン・リングスの伝説"

アメリカ生まれのアジアンヒーローが活躍する本作で、どんな評論が飛び出すのか!?

始まり、始まり~


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シャン・チー/テン・リングスの伝説 2021年公開
《あらすじ》

犯罪組織”テン・リングス”を率いる父に育てられたシャン・チー。心優しい彼は戦いをやめ、サンフランシスコでホテルマンとして静かに暮らしていた。しかし、伝説の腕輪を使い世界を脅かそうとする父と対峙するため、シャン・チーは再び戦いの世界に戻ることになる。

《感想(ネタバレあり)》

皆さんはMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)を知っていますか?最近ではスパイダーマン:ブランド・ニュー・デイが大ヒット中で、2026年12月18日にはアベンジャーズ/ドゥームズデイの公開が決まっている一大シリーズです。今回は2021年に公開された「シャン・チー/テン・リングスの伝説」の紹介をしようと思います。ドゥームズデイにも登場するらしいので、今のうちに予習して12月に備えましょう!!

本作は、初めてアジア系の俳優が主演を務めたヒーロー映画として大きな話題を呼びました。エンドゲーム以降のフェーズ4の映画として注目されていた中、シャン・チーという2021年はコロナ禍で映画館も自粛ムードが続いていましたが、そんな中でも4億ドル越えの大ヒットを記録しています。

この映画の特徴は、さまざまなスタイルのカンフーアクションが堪能できる点です。

1つ目の冒頭の父と母の出会う場面のアクションシーンはワイヤーを効果的に使った「グリーン・ディスティニー」のような武侠映画スタイルで、2つ目はユエン・ウーピンやサモ・ハン・キンポーがアクション監督を務めた作品に通じる同じ部類の、ワイヤーを補助的に使いつつ人間本来の自然な振付を軸としたアクション設計となっています(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ外伝/アイアンモンキーやイップ・マンシリーズなど)。

さらに物語後半ではカンフー・ハッスルなどチャウ・シンチー監督の作品のようにCGを多用したファンタジータイプのアクションとなっています。そしてカンフーだけでなく、魔法要素やモンスターバトルなど従来のカンフー映画とあまり馴染みのない要素もたくさん取り入れられています。

特に記憶に残りやすいアクションシーンとしてはバス内のバトルとマカオでの竹製足場でのバトルが挙げられますが、往年のポリス・ストーリーなどのジャッキー映画のオマージュもあって感慨深いものがあります。(ちなみに、冒頭に出てくるシャン・チーの部屋には、カンフー・ハッスルのポスターが張ってあります)

また、この映画に出てくる「テン・リングス」という10個の腕輪からなる武器もアクションシーンの設計に大きく影響を与えており、他の映画とは違う独自のアクションの振付になっています。この腕輪は九節鞭のようでもあり、籠手のようでもあり、銃のようでもあり、小型ドローンのようでもある。そんな架空の武器の特性を活かした斬新なアクションシーンが撮れるのは、監督のセンスとこれまでのカンフー映画の歴史あってこそです。

この映画の凄さはアクションだけでなく、ヒーロー映画としてのクオリティも高いというところです。死者蘇生の代償というテーマだけでなく、スター・ウォーズシリーズなどでもおなじみの親子愛めぐる人間ドラマや、主人公のヒーローとしての覚醒を掘り下げることができています。特に、クライマックスにおいて母の技と父のテン・リングスを継承し怪獣を倒す展開はヒーロー映画の王道であり、アクションでストーリーを語るという難易度の高い演出を見事に描き切っています。

そして、監督のデスティン・ダニエル・クレットンは前述のスパイダーマン:ブランド・ニュー・デイの監督にも大抜擢されました。これもシャン・チーの高評価があってこそです。(ついでにアベンジャーズの監督にも抜擢されましたが、結局役者の不祥事や方針転換で降板しました……)

ほかのMCUシリーズの映画は一切観なくても問題ないので、カンフー映画が好きな人や魔法ファンタジー映画が好きな人は是非ご覧ください。できれば12月18日までに。


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米国映画と言えども、古典的カンフー映画へのリスペクトを感じる本作は、今後の米中折衷による新しいエンターテイメントの可能性を感じさせます!

皆さんも、是非一度ご鑑賞ください!


さあ!

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