骨や筋肉と「心臓」のかかわり
乃木坂/赤坂のリハビリ&リラクゼーション からだフィズです。
例年より早く桜の開花宣言が出ましたが、確かに日に日に暖かくなってきますね。一気に桜のつぼみが開いてきそうですが、週末が寒くなりそうなのが心配です。
さて、これまで心臓リハビリについて3回書いてまいりましたが、今日は最後にどうして心臓リハビリの研修に行ったのかについて書きたいと思います。
普段、五十肩や腰痛、股関節痛といった症状を診ているわたしがなぜ「心臓」の研修に行くのか、疑問に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その理由のひとつは、心臓の働きは骨や筋肉などの組織に影響を与えるということです。
血液は酸素や栄養分などをからだの細胞に届けます。もちろん骨や筋肉、神経も「細胞」から成るものですから、機能するためには酸素や栄養分が必要です。
そして、その血液を送り出すのが、心臓です。
ということは、心臓の働きが弱くなると、酸素や栄養分が細胞に行きわたらなくなる、ということです。
坂道や階段などでは特に酸素や栄養分が足りず、息切れして動けなくなります。
また、血液は送り出しは心臓が押し出してくれますが、帰りに心臓に戻してくれるのは手足の筋肉の収縮です。
だから、筋肉が弱くなると心臓に血液が戻りきれず「むくみ」として手足に残るひとつの原因となります(むくみの原因はほかにもたくさんあります)。
ですから、体力を考えるときに、筋肉や神経だけでなく心臓も大切なのです。
筋肉を例に挙げて書いていますが、もちろん臓器も神経も骨も、すべて血管があり、酸素や栄養分を血液から取り入れて動いています。
だから、人間を総体として捉えるには各臓器の働きも考えるべきだと思い、今回研修に出ることにしました。
予想外に長くなったので、二つ目の理由は次回書きますね。