Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

Baby教室シオ

提案『自己プロデュース力 No.2』

2026.08.31 00:00

今回は前回の提案『自己プロデュース力とは』(記事はこちら)を受けて、子供の「自己プロデュース力」をどのように育てるのかを提案してまいります。

では簡単に『自己プロデュース力とは』なんでしょうか。それは「自分の強みや好みを理解し、それを相手に伝え、自分で機会をつくる力」 のことです。

この考えは決して「目立つ子」や「自分をアピールする力」をする子供に育てるということではなく、自分の得意・苦手・好き嫌いを理解して、それを活かしながら自分で考えて選択し行動し、振り返る経験を増やし、人に伝えていく力だと考えると育てやすいかもしれません。特に大切なのは、親が子供の得意不得意を判断しプロデュースしてあげるのではなく、子供自身に小さな意思決定をたくさん経験させることが必要なのです。こんんかいは家庭でできる6つの方法を取り上げます。これまでの提案記事で何度も伝えてきた内容も重複しています。重複するということは子育てにおいての柱であり核心的部分でもあります。そのことを踏まえてお読みいただき実戦へと入ってほしいと考えます。


1、「あなたはどうしたい?」を増やす

この「あなたはどうしたい?」は、時間的余裕と親の待つという心の余裕が無ければ、どうしても親がすぐ答えを出してしまったり、誘導してしまうことがあります。しかし子供に決定権を与えることで、自分で考えて決める → 結果を見る → また考えるという経験を積ませることになるので、小さなことでも自分で決める経験が重要で必要なことなのです。

たとえば、「今日はどの服を着たい?」「どっちがいい?」、「どっちの宿題からする?」、「この遊び、どうしたらもっと面白くなる?」「どうしたらうまくいきそう?」、「こんな問題があるけれど、あなたならどうする?」、「習い事、続ける?変える?それとも辞める?その理由は?」を日常の中で多く取り込むことです。このような決定権の話をすると、子供の「やらない、しない」に翻弄されてしまう親御さんがおられます。15、6年前でしょうか、お風呂の大嫌いな生徒さんに決定権を取られてしまって「お風呂に入らない」と抵抗されお困りになったことがありました。風邪気味や体調が思わしくない時の入浴拒否は仕方のないことですが、清潔さを保つことは衛生面や病気の予防などに関わってくるので入浴は必要不可欠なことで子供に決定権を渡し続けることは話がちがうことです。基本は子供が結果を引き受けられる範囲は子供に決定権を渡し、子供だけでは引き受けられない結果は親が決めるという責任を引き受けられるか否かで決める必要があることをご理解いただきたいと思います。




2、「得意」を本人に言語化させ、親が決めつけない

子供が小さければ小さいほど経験値も少なく、初めてのことに出会う機会が多いため得意なことを子供自身も親も見極めることは難しいものです。得意を理解するためには、さまざまなチャンスを与え経験させるという裾野を広げることが必要です。その上で好きか嫌いかで一時的な判断は可能ですが、好きでも嫌いでもない場合には継続した働きかけで見えてくることがあり、その点は親としてチャンスを多く与えなければならないと理解しておくことが必要です。自己プロデュースの土台は、自分を客観視する力ですあり、決して親が決めてしまうものではありません。ですから子供達には「あなたは何が好きなの?」「自分では何が得意だと思う?」「友達から何を頼まれることが多い?」などと質問を投げかけてみてください。明らかに好きなものや得意なことがわかれば、「あなたは絵が得意だね」だけではなく、「さっき、みんなが気づかなかったところに気づいてたね」、「人に説明するのが上手だったね」などのように行動の特徴を言葉にして返すのも良い方法です。すると子供自身が「自分ってこういうことが得意なんだ」「これをしていると楽しくてしょうがない」「あっという間に時間が経っちゃった」などと自己理解を作っていけるとます。そしてその先に本人が自然と好きなこと得意なことを言語化していくことになります。しかしもう1つ親として忘れてはならないことがあります。子供の成長は得意なことを伸ばすとあっという間に伸びていきますが、苦手なことや好きではないことも少しでも関心や興味に移行できるように促すことをしておいてほしいと考えます。以前国語の文章を読むのが嫌いという生徒さんがおられました。一方算数は好きで計算力は勿論のこと図形力にも秀でています。しかし文章を読むことが好きではないため、如何せん文章問題の実力が上がらないのです。親御さんからも「文字を読みたがらないから理解できないんだよ」と言われていたようで、私からの提案で大人向けの取説を読まないと完成しない作品作りに挑戦してもらいました。するとものづくりは好きなので取説も自ら読んで作品完成となりました。この結果を受けて「文章を読めるんだ」「ちゃんと読まないから分からなかったんだ」と生徒さん自身が気づかれたのです。その経験を踏まえて文章問題をこなせるようになった事例があります。つまり苦手だと思っていたけれど、やってみればできるんだ、食わず嫌いかもしれないから受け入れてみようという環境作りは必要だと考えます。好きではないこと、苦手なこと、嫌いなことであっても一度は挑戦してみる、させてみるということを心に留めて家ほしいと考えます。




3、好きなことを「人に届ける」ところまでさせる

「自分の好きなことを人に届ける」までさせるというのは、子供が好きなことを自分の中だけで楽しむという段階から、「自分なりの価値をつくって、相手に伝わる形にする」段階へ進むことだと考えます。もう少し広くとらえるとするならば、「自分は何が好きで、何ができて、それをどう活かして、人とどんな関係をつくるかを自分で考える力」と考えると分かりやすいかもしれません。例えば絵が好きなら、描くだけで終わらず家族に見せたり、その絵をもとに会話を楽しみ、展覧会や美術館に出かけてみたり、ワークショップを体験したりと子供自身が社会と繋がる経験をすることによって「自分の価値を相手に伝える」経験をすることができます。またこれらの経験によって「自分の好きなことが誰かの役に立つ」という感覚を持つことができれば、さらに多くのことを学ぶことができるでしょう。それと同時に親が理解しておかなければならないことは、「評価されるために自分自身の活動を届ける」のではないということを子供に教える必要があります。夏休みが終わったばかりなので絵画・工作・作文・習字、自由研究などのコンクールで賞を取ることに親子で望む場合に、賞を取らなければならないということだけに焦点を当てることよりも、自分自身が作品とどう向き合ったのか、表現したいことはできていたであろうか、究極は自分の作品でwr露混んでくれた人がいたかな?など少し第三者的に自分自身を俯瞰できると良いでしょう。




4、 失敗したときに「評価」や「反省」より「分析」と「改善」を

自己プロデュースに長けている人は失敗をしても、自分はダメだではなく、自分自身を内観し俯瞰できるので分析をし改善点を見つけやり方を変えることで、新たな結果を持って我が道を進んでいく人が多いと感じています。「なんで失敗したの?」「なんでできなかったの?」ではなく、「何がうまくいかなかった?」「次はどう変えてみる?」「新しい方法でやってみよう」と考える傾向にあります。つまり失敗したときに、評価や反省ではなく、分析と改善に向かうというのは、自己プロデュース力の中心にある「自分を自分で扱う力」を育てることに直結するのです。自己プロデュース力が高まるポイントは、単に「自分をよく見せる」ことではなく、「自分は何をしたいのか」→「どうすれば相手に届くのか」→「実際どうだったのか」→「では、どう変えるか」という考え方で自分で回していく力が働けば、自ずと自己プロデュース力は向上していきます。幼い頃から失敗しても分析力と改善点を見出し、実行できるような流れを学び獲得してお蹴るよう導いてあげましょう。




5、「人からどう見えるか」も一緒に考える

「人からどう見えるか」は自己プロデュース力にかなり関係します。ただし、「人からよく見られるようにする」という意味とは少し違います。自己プロデュース力における「人からどう見えるか」は、自分が意図した自分と、相手から見えている自分のズレを理解する力として捉えると分かりやすいかもしれません。

もう一度自己プロデュースについておさらいしておきましょう。自己プロデュース力は、ざっくり言うと3つの視点があります。1つ目は「自分は何が好きで、何をしたいのか」、2つ目は「それを相手からはどう見えるのか」、3つ目は「どう表現すれば、自分の意図が相手に伝わるのか」です。例えば子供が「自分は絵が得意だ」と思っていても、人から見ると「何を描いているのか分かりにくい」ということがあります。このような場合に「人からどう見えるか」ということが要になります。例えば「私は首里城が好き。だから絵に描いてみた」でも人から見ると首里城の迫力はなく公民館みたいに見える。ならば迫力が出るような構図にしてみよう」とアングルを変えて表現した。これだけでは不十分かもしれないから念押しで「タイトル:首里城」と描いておこうと考え動くことが、まさに自己プロデュースでその力が高い子は、「人からどう見えるか」を情報として使いながら、「自分はどうしたいか」を失わないということになります。

「人からどう見えるか」は、以下の流れで強化していってください。

① 実際に人に届ける

② 相手からどう見えたかを知る

③ 自分の意図と他者見方のズレを分析

④ 表現を改善

⑤ 改善したものをもう一度人に届ける

そしてこれらの流れを抑えて物事を成立させると、単なる「自己PR」ではなく、自分の個性・好き・強みを、相手との関係の中で活かす力になっていきます。




6、親が誰かに説明するのではなく、子供本人に紹介させる

子供が小さい頃は、子供の代わりに親が他者に説明するまたは答えるということはよくあることです。ただ言葉を自由に使いこなせるようになってからは、親が子供の代わりに代弁することは望ましくはありません。つまりここでいうところの自己プロデュース力を獲得させるためには、子供自身が自分の思いを言葉にすることができ、相手に伝えるということが必要になるため、自分の言葉で思いを伝える練習が必要になります。自己プロデュース力とは「あなたには、人に届ける価値がある。そして、その価値をどう伝えるかは、あなた自身が決めていい」というメッセージを経験を通して伝えることだと考えています。

例えば、先ず「僕は昆虫が好きです。なので虫取りが得意です。今は捕まえたカブトムシを頑張って育てています」と言えるようになるだけでも、大きな一歩です。少しずつでも相手に自分自身のことを伝えることができるような場を持つことが重要で、最終的には、「自分が届けたい相手を考え、自分の言葉で価値を伝え、相手の反応をもとに次の工夫ができる子」へ育っていく。そのプロセス全体が、自己プロデュース力と深く関係しています。

子供の「自己プロデュース力」は、自分を大きく見せることや自分をよく見せる技術ではなく、「自分は何が得意で、何を大切にしていて、どう見せれば相手に伝わるか」を考える力として育てるのがベストだと考えます。