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【物 流】鴻池運輸 TMS拠点構築と集中配車センター化プロジェクトを始動

2026.08.24 00:50

鴻池運輸はシマントとの協業により、TMS(Transportation Management System)拠点構築と集中配車センター化を中核とするプロジェクトを本格始動する。自車による幹線網を基盤に協力会社と連携しながら、シマントの伴走支援のもとで、データ基盤整備、配車最適化、営業・業務の協業を進め、複数の顧客と協働した物流圏の構築を目指す。

物流業界では、ドライバー不足の深刻化や長距離輸送の持続可能性が大きな課題となっており、従来の個社単位の効率化だけでは対応が難しくなっている。鴻池運輸ではこうした課題に対応するため、配車システムへの投資とフィジカルネットワーク構築を一体で進める方針のもと、幹線輸送の再設計に取り組んできた。

今回始動するプロジェクトは、鴻池運輸ロジスティクス戦略委員会で2025年8月から2026年1月にかけて検討・報告が進められていた。2026年1月時点でTMSのMVP(Minimum Viable Product)が完成し、2026年中に20拠点の展開を目指す段階にある。さらに2026年3月には、シマントとの協業内容として、集中配車センター化と物流圏構築に向けた具体施策を整理した。

シマントとの協業では、各拠点の配送データを整理・統合し、TMSや集中配車センター構築に必要なデータ項目の洗い出しを進める。あわせて、地域別の運行数や運行組み合わせの可能性を可視化し、復路便の組み合わせや片道運行の往復化など、データに基づく最適な配車ロジックの構築を進める。またシマントの伴走のもと、新規車両配置とあわせて幹線輸送案件を集中配車センターでコントロールし、これを複数顧客にまたがって提供することで輸送効率向上を図る。

まずは東阪間を起点に、既存顧客と新規顧客を組み合わせたネットワークを具体化し、中継地点の活用やシャーシ共有なども含めた柔軟な幹線輸送体制の構築を目指す。さらに、シマントとの営業・業務協業を通じて、想定される改善効果を検証し、新規荷主に対する提案の具体化も進める。片荷輸送や曜日波動といった輸送課題の解消に加え、異業種貨物の混載や往復マッチングによる積載率向上、安定輸送の実現を通じて、持続可能で生産性の高い物流モデルの創出につなげる。

鴻池運輸はシマントとの協業を通じて、集中配車センター化の先にある複数顧客を巻き込んだ物流経済圏の構築を進め、顧客へ持続性のある物流機能を提供する。

今後も、現場力とデータ活用を掛け合わせた物流ネットワークの高度化に取り組み、社会課題の解決と新たな価値創出を目指す。


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