Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

稗田利明のエンタメワールド

高田みづえ“一夜限りの復活”が示す、アイドルと相撲界を貫いた芯の強さ 稗田利明

2026.08.27 00:00

こんにちは、稗田利明です!

歌手・高田みづえが、NHK「うたコン」に「一夜限りの復活」と銘打って出演した。番組は45分すべてを高田の特集に充て、その歌と人生を振り返る内容となった。

高田みづえは1977年にデビューし、同年の『NHK紅白歌合戦』にも出場。1980年代前半の「アイドル全盛時代」を代表する一人として人気を博した。 1985年には、当時大関だった若島津(わかしづ)と結婚し、芸能界を引退。アイドル歌手が相撲部屋のおかみになるという選択は、当時としても大きな驚きだった。

同じ1977年デビューには榊原郁恵もおり、両名は70年代後半を象徴するアイドルといえる。松田聖子(1980年デビュー)、中森明菜・小泉今日子(ともに1982年デビュー)より先に活動を開始しており、70年代前半の天地真理・小柳ルミ子・南沙織、山口百恵・桜田淳子、キャンディーズ・ピンクレディといった流れの“はざま”に位置する存在だ。 清楚さが売りだった70年代前半と、派手さが増した80年代前半の中間にあり、高田は「歌と詞をきちんと届ける」芯の強さを感じさせる歌手だった。

若島津は結婚後、優勝を果たせず横綱になれないまま引退。それから39年を経て、ようやく高田の歌声を再び聴くことができた。 番組を通じて「あ、戻ってきた」としみじみと感じる瞬間が訪れ、ファンだけでなく、かつての相撲界との関わりを思い出す視聴者にも感慨深い時間となった。

高田の“一夜限りの復活”は、単なる懐古ではなく、アイドルと相撲界という二つの世界を貫いた彼女の生き方そのものを浮かび上がらせた。歌と言葉を届ける姿勢は、時代を超えて今も響いている。