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暮らしの道場

2016.10.09 15:00

何年も前に

あるドキュメンタリー番組を観た。


タイトルも

概要すらも

まったく覚えていないのだけれど

「印象」が残っている。


どこかの外国。

そこに住む女性。

政治情勢からか

法律からか貧困からか

よくは覚えていないのだが ともかく

ひどく限られた、枠の中で生きていた。


ほんとうはもっと学びたい。

ほんとうはもっと違う地に行ってみたい。

でも、それは無理なのだと感じている。


その女性の

印象は

「翼をもがれている。」

いや、より近い言葉は

「翼があることすら、忘れてしまい

すっかりと退化してしまった。」

退化

させられたのだ。


あぁ

この女性の中にどんなにか可能性があるだろう。

どんなにか優秀か分からない。

この人本来の能力がどんなにか詰まっているか。

それが見えるような気がする。


でも

「そんなことは叶わないのだ

関係ないのだ

このようにしか生きられないのだから。」


そう信じて

信じるしかなくて

生きている。

その女性の

生命の なにかが

うら寂しくて

もったいなくて

弱く

欠けている

輝ききることなく灰色がかっている

そんな印象を感じ取った。



はたして

じぶんは?

遠い国のお話だろうか?

日本は豊かだからそんなことない?

信じ込んでいた観念はないか。

力を失っている細胞はないか?

気づくことすらなかった

翼がないか。