Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

マヤ

三代目❤夢小説 『NAOTO編97』

2019.03.20 14:30

まりあが堰を切ったように泣き出した。



「くそっ!ふざけやがって」



「直人さん⁉︎」



直人は怒りを露わにして、制止しようとする隆二の手を振りほどいて、靴も履かずに玄関のドアを開けた。



外側に勢いよく開いたドアの真ん前に男が立っていた。



「うわ!びっくりした💦」



「健ちゃん⁉︎」



「どうしたんっすか?直人さん、怖い顔して💦」



「嘘でしょ?健ちゃん何やってんの⁉︎」



隆二も直人の横に立って健二郎と向かい合った。



泣き声をあげてまりあがその場に崩れ落ちた。



「まりあ⁉︎」



直人がすぐに跪き、まりあを抱きしめた。



「どしたの?まりあポンポン痛いの?」



隆臣は二人の側に行き、下からまりあの顔を覗き込んでいる。



「隆臣、いいからこっちおいで」



臣が隆臣を呼んだ。



「健ちゃん、今来たの?」



「せやで。なんやねん、隆二まで怖い顔して」



「誰かとすれ違わなかったか?」



直己の問いに健二郎が答えた。



「え?ここ着いてからっすか?」



「マンションの前とか、誰もいなかった?」



隆二は再度通路に出て左右を見渡した。



「そういや、俺とすれ違いにフード被った背の高い奴がマンションから出てきたな」



それを聞いたまりあがビクッとして真っ青になった。



「もう…もう無理、なおちゃん、私…」



「わかったから、それ以上なにも言わなくていい」



まりあの肩を持ち、直人はゆっくり立ち上がった。



「直人さん…」



「悪いけど、しばらく部屋で二人っきりにさせてね」



「…わかりました」



よろよろと頼りなげに歩くまりあを直人が支えるようにして、二人は部屋に入った。



「なんか俺、タイミング悪かった?」



状況を飲み込めていない健二郎が隆二に言った。



「健ちゃんが目撃したパーカーの男のせいだよ」



「健二郎が目撃してなかったら、余計に気味が悪い流れだったな」



「そっか、それがハッキリしただけでも…」



「隆二!何があったんか、俺にも説明してや」



「そうだ!直己さん、SWAYが言ってた内容も詳しく聞かせて下さい」



「ああ」



「きっと今夜はもう来ないでしょ」



「健ちゃん!公園あしょびに行く?」



臣の手の中にいる隆臣が明るい声を出した。



「隆臣、おんも見てごらん、もう真っ暗だよ」



「ホントだ!まっくらね」



「おんもに行っちゃダメェ?おとーしゃん」



「遊びに行くなら、お日様が出てる昼間にしような」



「はぁい♫」



「いい子だね」



「でもね、臣」



隆二が側に来て不安な顔をした。



「こんな様子じゃ、たっくんを外に出せないよ」



「ん…まぁ、とにかく健ちゃんも入って」



「あ!健ちゃん、玄関の鍵、二重に掛けてね」



「わかった」



「まりあ、おこみのやきもう食べないのかなぁ?」



隆臣は二人が入っていった部屋を見て、呑気に首を傾げた。





つづく