支払
こんばんは。
民藝と発酵をモノサシに食を通して健やかな暮らしを提案する古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。
松岡正剛さんの『日本文化の核心~「ジャパン・スタイル」を読み解く』を読んでいて、漢字の語源を考えたり、同音異字、或いは似寄りの言葉を考える、ということが思考を深め、進める際に重要な役割を果たしてるように思います。「侘び」と「詫び」とか、「まなび」と「まねび」とか、「あわれ」と「あっぱれ」などなどなどなど。
第十二講「市と庭~庭・お金・支払に込められた日本社会の意外性」。庭といえば小倉ヒラクさんにもおススメされた批評家・宇野常寛さんの「庭の話」も読まなきゃと思いつつ、それはさておき、市、市場経済の話を。
松岡正剛さんよると日本が貨幣経済になったといっていいのは南北朝から室町時代で、それまでは貨幣はあったが、お米が貨幣代わり。幣(へい)とは神々への捧げもののこと。なので銭洗いしたり、神社でお賽銭したりすると。民俗学者の小松和彦と経済人類学者の栗本慎一郎による対談『経済の誕生―富と異人のフォークロア』から、日本において「支払い」とは「お祓い」であったと。その流れで、電子通貨は実体貨幣ではなくて、しだいに情報貨幣になりつつあるとも述べていて、ふと電子決済と、現金決済、そしてテマヒマでのOmoiyari Ticket(恩送りチケット)について考えていました。日経の私見卓見に投書してから恩送りチケットの経済的な意味を考えています。ここで言う情報貨幣は、決済データ・購買履歴などのビッグデータが情報として売買されるという意味ではなく、お金そのものの存在の仕方が紙幣や小銭といったフィジカルからデータに変わったことだと思います。身体性がない分実感が無くなっていきます(pay payなどで、実体がない分、決済「音」や確認メールが安心や信用を演出してるのは意外と重要かも)
モノやサービスと貨幣とを交換する資本主義経済においては、支払いが済むと関係性・縁が切れます。デジタル決済は感覚的にはよりスパッと切れる感じ。それに対してチケットを贈与するテマヒマの恩送りの仕組みにおいては、じわっと関係性・縁が生まれ、繋がり、続き、循環していきます。私見卓見の寄稿文にコレ入れておけばよかったなと投書してから思いました。心や気持ちがめぐることが目的ですが、お金もめぐっています。
6月に東京に行った時に、前職で立ちげたWEBセレクトショップ時代にお世話になったアパレルの元社長とひょんなことから再会することが出来ました。8年4ヵ月ぶりだったのですが、ローカルだったり、手仕事だったり、食だったり、意外にもお互いの興味関心が近接していて驚きつつ盛り上がりました。テマヒマの恩送りのチケットについてもお話したのですが、それって「関係性経済」ですよね?って言われて、なるほどそうだなと思いました。
コロナ禍の頃、飲食店でこういったドリンクチケットの販売がちょっと流行っていたと思います。テマヒマでは導入しませんでしたが、お客様としては前払いすることで自分の行きつけのお店を応援・支援することが出来る、お店側としては当座の運転資金・現金を得ることが出来るという目的があったと思います。テマヒマのドリンクチケットも同じ効果はあるものの、関係性は、お店とお客様の間というよりは、お客様と見知らぬ誰かの間(結果としてのお客様とお店の間)という違いがある気がします。
テマヒマ一店舗だけでなく、他店と連携しながら広げることも頭の体操で構想したこともあるのですが、どうしてもお店間の換金の問題が出て、現金〇〇円分ということになってしまい、ドリンク1杯分というのとは違った手触り、お得感が強く出てしまうなぁと(4枚分の料金で5枚綴りというのを20%お得と決して書かないのも同様です)。なので塊を大きくするより、小さな塊が沢山出来ることを願って、投書してみたという経緯です。
さて明日から高槻市のプレミアム商品券「スクラム高槻・地元のお店応援券」、第8弾がスタートします。始まった当初はコロナ禍で、地元の飲食店をはじめとした小さなお店の支援といった目的があったと思いますが、今だと物価高騰対策という感じでしょうか?
今回は1月14日まで4ヶ月強と期間も長く、1世帯4口(従来比2倍!)まで購入出来ます。 1口2000円で5000円(デジタルだと5500円)と2.5倍以上のプレミアム率でお得!
テマヒマでは、紙商品券もデジタル商品券も、青券(飲食店•小規模店舗応援券)も赤券(全店舗共通券)もご利用頂けます。勿論、飲食でも物販でもご利用頂けます。
前段と打って変わって、お得情報!?という突っ込みは無しでお願いします。
高槻ローカル情報で失礼しました。
テマヒマ本日8月最終日のの営業終了しました。暑い中お越し頂きました皆様ありがとうございました。明日明後日は火曜日水曜日で定休日です。明々後日11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチのご予約はお1組のみでお席にかなり余裕がございます。現時点ではご予約無しでもお席ご案内出来るかと思います。カフェのご予約もありがとうございます。
それでは木曜日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。
今日も一日お疲れ様でした。好い夜をお過ごし下さい。