抗炎症薬としてのCBDの効果
CBDが抗炎症薬として重要な役割を果たしてくれることをご存知でしょうか?
私たちに元から備わっている体内システムに作用し、免疫力を促進してくれる仕組みとは一体?海外の研究結果を踏まえて、わかりやすく解説します。
THCではなくCBDは、炎症誘発性遺伝子の発現を調節する主要経路であるNF-B経路の活性を低下させます。
さらに、抗炎症作用を誘発する恒常性メカニズムの要素である、STAT3転写因子の活性化を制御してくれるという働きまであるのです。
研究ではCBDで治療後に、STAT3の主な負の調節因子であるSocs3遺伝子のmRNAレベルの低下を観察できています。
メッセンジャー、リボ核酸(mRNA)は、DNAからタンパク質を作る細胞機構へ情報を伝達する組織です。
「シグナルトランスデューサーおよび転写活性化因子」を表すSTAT3は、サイトカイン産生を調節することによって炎症反応を仲介するのに重要な役割を果たしています。
「サイトカイン」の「cyto」は細胞を意味し、「kinos」は動きを意味しています。
サイトカインは、免疫応答における細胞間コミュニケーションを助け、炎症、感染および外傷への細胞の移動を刺激・調整する細胞シグナル伝達分子なのです。
CB1とCB2受容体
CBDが、過活性免疫細胞のCB2受容体に結合すると、カスパーゼと呼ばれるある種の抗炎症タンパク質を刺激します。
カスパーゼが活性化されると、細胞死や免疫細胞のアポトーシスを誘導するシグナルが送られ始めます。
免疫細胞がカスパーゼ活性化によって死滅すると、炎症過程が制御され、サイトカインの産生が減少するといった仕組みになっているのです。
CBDはまた、免疫細胞における産生活性酸素種(ROS)を増加させることによってアポトーシスを誘導するという、多方面からの作用を促進できるカンナビノイド。
これは、市販薬や化学製品ではなく植物だからできること。
日本のことわざにもあるように、まさに『剣を持って剣を制す』なのです!!
よく分からない成分で副作用まで約束されているものを体内に入れるより、体内と同等の成分を摂取した方が良いに決まっていますよね。
ミシシピ大学メディカルセンターのGW Boozによって行われた研究では、CBDが酸化ストレスに伴う炎症の影響を減らすことを明らかにしました。
酸化ストレスと炎症は、慢性関節リウマチ、糖尿病、高血圧、メタボリックシンドローム、アテローム性動脈硬化症、アルツハイマー病、うつ病などを含む他の多くの疾患を引き起こす原因にもなります。
CBDは、その疾患全ての原因となる、器官機能不全と損傷の危険を減らすということになりますから画期的ですね。
今までCBDをオススメした方から「効果が出た」、「腰痛がなくなった」、「92歳のおばあちゃんが自転車に乗れるようになった」などとレビューをいただいても、正直なぜなのか説明が完璧にはできない状態でした。
ですが、ここまで詳しくわかってくると、皆さんにも納得のいく説明ができますし、より安心してオススメできますね!