「龍族的后裔」第九集、第十集
「龍族的后裔」第九集、第十集『陳姓 陳胡同源』
商王朝末期。紂王の圧政に苦しむ商国の民は次々と他国へと逃げ出していった。王家御用達の陶芸職人であった遏父の一家も西岐へ亡命した。
遏父は聖王虞舜の子孫で代々その陶芸の高い技術を受け継いでいたが、西岐を治める西伯侯は彼に豪奢な食器ではなく井戸に使う無骨なレンガを焼かせた。今必要なのは君主が楽しむ食器ではなく民を救うための井戸だったからだ。
井戸のレンガの完成度に満足した西伯侯は遏父を宴に招く。そこで遏父の一人息子の妫満は以前出会った少女に再会した。それは西伯侯の孫の太姫だった。
七年後、西伯侯・姫昌は商王朝を倒すという志半ばにして病に倒れ、後を息子の姫発が継いだ。妙齢になった太姫に母は将軍の息子の散宜峰との結婚を勧めるが、実は太姫の心は妫満にあった。だが身分の差もあり母には言えなかった。妫満はいつか功を立てて堂々と太姫を迎えに行くと誓う。
紂王との決戦に向けて武器の増産が進められた。青銅は全て武器に回されたため兵士の使用する食器は陶器にするしかなかった。だが陶器は行軍中に割れてしまうという欠点がある。遏父は姫発から陶正の職位を授かり行軍中でも割れにくい陶器の開発に着手する。また妫満は遠方への連絡のために矢につけて飛ばす陶器の笛を開発した。
やがて遏父が亡くなり妫満がその後を継いだ。妫満は割れにくい陶器とその梱包方法を確立させた。
いよいよ商との決戦。妫満ら職人も駆り出されたが、妫満は青銅武器よりも手慣れた物の方がいいと木枝で作った槍の投擲で遠距離攻撃を行った。
商王朝を倒し姫発は周王朝を建てた。妫満は足に怪我を負ったが無事帰って来た。彼ら槍投部隊は戦の鍵となる局面で大活躍したため妫満は英雄の一人と数えられた。だが太姫が散宜峰と結婚することになったと知り愕然とする。
散宜峰は太姫と妫満が相思相愛であることを知り妫満に戦いを挑みに行くが、妫満のその度胸と覚悟の大きさに太姫を娶るだけの器があると認め自ら身を引いた。太姫は母に妫満と結婚したいと懇願するが母は出自の卑しい妫満では無理だという。それを言うなら彼は聖王虞舜の子孫で立派な血筋だと太姫は説く。ついに母も折れた。
姫発は商王の息子を殺すことなく殷の地に封じ、その周囲に自分の三人の弟を封じて監視させることにした。自分が殺戮と恐怖で支配した商王とは異なることを世の中に知らしめる必要があったからだ。姫発は親族や功臣ら70人余りを各地に封じ、その地名が後に姓となった。
分封の式典の最終日、妫満は突然宮殿に召し出された。職人として、そして戦士としてこの戦に最も貢献した彼に、褒美として太姫と陳の国が与えられたのだ。
妫満は陳の国をよく治め、死後は胡公と諡された。陳と胡の姓の起源はどちらも妫満なのである。
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なんかラブストーリーに重きを置いたストーリーになってたけど、結論としてあまり関係なかったな。これといったエピソードが残ってないから
ラブストーリー仕立てにするしかなかったんだろう。