お花にメインとサブは必要なのか?
お花とは
本日は「お花」について語っていこうと思います。
お花とは華やかな、かつ時に大胆に、身の回りを可憐にしてくれる。そんなアイテムだと私は考えます。しかしながら、世のフラワーアーティストは1つ勘違いされていることがあるのをご存知でしょうか?
それはメインとなるお花は1種類のみ、と考えているということです。
お花を知らない人のためにお話をさせていただくと、花業界にはメインのお花と呼ばれるお花があります。例を挙げるなら、バラやダリア、ユリ、胡蝶蘭、シンビジウム、など大きなお花をメインのお花と呼ぶことが多いです。
そのメインのお花の周りに飾られている花のことを、サブのお花と呼ばれています。
しかし、私はあえて言わせていただく。
お花にメインやサブなどありません。メインと決めつけているお花以外にも、メインとなるお花はあるのです。なぜなら、人によって好きなお花や好みが違うからです。
メインとサブに分ける必要性
世の中にはメインとなるお花を決めることによって、主張を強くし周りのお花を引き立たせるという考え方がありました。
しかし実際はどうでしょうか?
お客様の中で主体となるメインのお花に気付いている人は、果たしてどれぐらいいるのでしょうか?
この考え方はお花を扱う業界でしか通用せず、実際には何がメインで何がサブなのかを知らない人がほとんどです。お花の種類を知っていない人に向けて、お花を扱っている人の主観で「メインがこのお花です」と押し付けてしまっているのです。
これではお客様が本当に一番好まれる作品を作ることができません。
全てがメインとなる
お花にはメインとなるお花とサブとなるお花がある、という話をしましたが、私はあえてすべてのお花がメインとなるというお話をしていきます。
人と一緒でサブの人なんかこの世にはいません。わき役となる人はこの世におらず、みんながメイン(主役)として活躍していくことができるのです。
まずは「お花」という見方を変えてもらうためには、今まで凝り固まったお花の考え方を変えていく必要があります。そのための第一歩として、まずは1つの作品にメインとサブのお花に分けてしまうのを止めましょう。
『全てのお花がメインとなる』という考え方を持つことで、必ずやお客様に満足のいく作品を作っていくことができるでしょう。