【物 流】ロボトラック 関東〜中部の約260km区間で自動運転走行実証に成功
ロボトラックは、神奈川県・厚木南ICから愛知県・豊田JCTまでの高速道路約260kmにおいて、自動運転トラックの実証走行を行い、ドライバーによる運転操作介入を行うことなく自動運転により同区間走行を完遂した。全走行動画は、YouTubeにて公開している。
ロボトラックは、2024年問題に代表される物流危機に対し、物流事業者が主体となった自動運転による輸送オペレーションを解決策として提供できるよう、大型トラック向けの自動運転システムを開発・提供している。
2024年の設立から、これまで経済産業省「モビリティDX促進のための無人自動運転開発・実証支援事業」や、国土交通省「自動運転トラックによる幹線輸送の社会実装に向けた実証事業」への参画を通じ、レベル4自動運転システムの社会実装に向け、セーフティドライバー同乗のもと、関東-中部間における公道走行実績を積み重ねてきた。国土交通省の実証事業では、制御難易度の高いセミトレーラー型自動運転トラックを用いた公道実証も実施している。
そしてレベル4自動運転システムの社会実装に向けた重要な通過点として、高速道路上で遭遇する様々なシナリオに対して、自動運転システムが安全に動作及び対応できる能力を実走行環境下で検証することを目的に、今回は大型トラック(単車)を用いた公道走行実証を行った。
今回の実証は、物流幹線輸送における自動運転トラックの社会実装を見据え、高速道路上の厚木南IC〜豊田JCT間の約260kmの長距離走行を実施した。
本線での安定走行に加え、ETC料金所通過後の本線への合流、左側車線を基本とした走行、車間距離および車線維持、低速車両の追い越し、ジャンクションでの分岐・ルート選択、本線への再合流、割り込み車両への対応等、長距離の継続的な自動運転に必要となる複数の走行シナリオを確認した。そして、同実証の条件下において、各シナリオで自動運転システムが意図したとおりに作動し、安定して走行できることを確認した。
ロボトラックは実証において、経済産業省、国土交通省、投資家等を対象とした視察会を実施した。参加者からは、同社自動運転トラックの安全かつスムーズな実走行に対して高い評価の声とともに、今後の社会実装に向けた技術面・事業面の課題などについて活発な意見交換が行われた。
日本政府は、2025年度末に閣議決定された総合物流施策大綱にて「2030年度に自動運転トラック1,000台導入」、そして「日本成長戦略」における戦略17分野の一つである「デジタル・サイバーセキュリティ分野」にて「モジュールAI技術を活用した社会実装の促進」「国産E2E AI技術を搭載した日本企業の車両の量産」等の指針を公表した。
ロボトラックは政府指針に基づき、早期の社会実装に向けて、これまで開発・検証してきたモジュール型AIベースの技術と、E2E AIや世界モデル等を活用したフィジカルAI技術も活用しながら、車両の冗長化、安全性評価および運用体制を一体的に開発することで、安全性を最優先に、開発速度と実用性を高い水準で両立するレベル4自動運転システムの構築を行う。
これらの取り組みを通じて、高速道路における幹線輸送から物流施設に接続する一般道、そして物流施設内までを、一体的にカバーする国産レベル4自動運転システムの実装を目指す。
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