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自学道場ALTS|倉敷市立南中学校、倉敷市立大高小学校区のフリースクール・通信制高校

倉敷で不登校になった中学生の保護者の方へ——学校復帰だけではない、その子に合った学び方と高校進学

2026.09.03 09:55

倉敷市西中新田のフリースクール・通信制高校「自学道場ALTS(じがくどうじょう おるつ)」の安永です。

倉敷で不登校のお子さんについてご相談を受けていると、保護者の方からよく聞かれることがあります。

「このまま学校に行けなかったら、どうなるのでしょうか」

勉強の遅れ。

内申点。

高校進学。

友人関係。

そして、その先の将来。

一つ心配し始めると、すべてがつながっているように感じてしまいます。

けれども、最初にお伝えしたいことがあります。

中学校に行けていないことと、その子の将来の可能性がなくなることは、まったく同じではありません。

学校に戻ることだけが解決でもありません。

大切なのは、

「この子は、どんな環境ならもう一度動き出せるだろう?」

という視点を持つことです。

「自学道場ALTS(じがくどうじょう おるつ)」を運営し、不登校の子どもたちと関わっている立場から、今回はその理由をお話しします。


不登校の中学生は、学校復帰しないと将来困るのでしょうか?

結論から言えば、

「学校に戻ること」だけをゴールにする必要はない

と私は考えています。

もちろん、本人が元の学校に戻りたいのであれば、それは大切な選択肢です。

実際、自学道場ALTSでも、しばらくALTSで過ごしたあと、自分から「学校へ行ってみる」と決めて在籍校へ戻っていく子がいます。

一方で、別の環境で学びながら、そのまま次の進路へ進む子もいます。

どちらが正解ということではありません。

大切なのは、

「学校へ行けたか」

ではなく、

「自分の人生をもう一度、自分で動かし始めたか」

ではないでしょうか。


「学校に行けない」から「高校にも行けない」と考えなくていい

不登校になると、保護者の頭の中では、こんなふうにつながってしまうことがあります。

学校に行けない。

勉強が遅れる。

内申点が下がる。

高校に行けない。

将来の選択肢がなくなる。

けれども、これは一つの問題ではありません。

それぞれ別々に考えることができます。

勉強が遅れているのであれば、学び直す方法を考える。

大人数の教室が苦手なのであれば、少人数の場所を探す。

朝から活動することが難しければ、午後から動ける環境を探す。

高校進学についても、全日制高校だけでなく、定時制高校や通信制高校などさまざまな選択肢があります。

つまり、

「今、中学校へ毎日行けていない」という一つの事実だけで、その子の数年後まで決まるわけではありません。

ここは、不登校のお子さんを持つ保護者の方にぜひ知っておいていただきたいことです。


不登校の子どもに必要なのは「元に戻すこと」とは限りません

不登校になる前は学校に通えていた。

勉強もしていた。

友達とも遊んでいた。

それなのに、学校へ行けなくなってから、

朝起きられない。

勉強しない。

外へ出ない。

将来のことを聞いても「わからない」と言う。

そんな姿を見ると、

「この子はどうしてしまったんだろう」

と思うことがあります。

でも、私は子どもたちと接していて、

その子の力そのものがなくなったわけではない

と感じることが少なくありません。

今いる環境では、その力を出せなくなっているだけかもしれないのです。


環境が変わると、子どもの違う姿が見えてくることがあります

これは、不登校の子どもたちと実際に接しているとよく感じることです。

学校ではほとんど話せなかった子が、別の場所ではよく話す。

勉強を完全に拒否していた子が、自分の興味のあることからなら学び始める。

朝から学校へ行くことは難しくても、午後なら自分から出かけられる。

「何もしたくない」と言っていた子が、ある日突然、進路について調べ始める。

もちろん、環境を変えればすべてがすぐ解決するわけではありません。

けれども、

子どもを環境に合わせ続けるのではなく、その子が力を出しやすい環境を探す

という考え方は、とても大切だと思っています。


倉敷で不登校になったとき、どんな学び方がありますか?

倉敷で不登校のお子さんの学びを考える場合も、選択肢は学校復帰だけではありません。

たとえば、

・在籍している小学校・中学校と相談しながら過ごす

・教育支援センターなどを利用する

・フリースクールやオルタナティブスクールで学ぶ

・個別指導などを利用して学習を続ける

・中学校卒業後、全日制・定時制・通信制高校などから自分に合った進路を選ぶ

といった方法があります。

ここで重要なのは、

「どこが一番よいか」ではなく、「今のその子にはどこが合うか」

です。

同じ不登校でも、状況は一人ひとり違います。

静かな場所で過ごしたい子もいれば、人と関わりたい子もいます。

まずは勉強を取り戻したい子もいれば、勉強より先に生活のリズムを整えたい子もいます。

だから、誰にでも同じ方法が正解になるわけではありません。


フリースクールは「学校に戻るまで待つ場所」ではありません

「フリースクールに行ったら、学校へ戻れなくなるのでは?」

という心配を聞くこともあります。

私は、少し違うと考えています。

フリースクールは、

学校へ行くまでの「待合室」ではありません。

その子が、

人と関わる。

何かを学ぶ。

好きなことを見つける。

小さな成功体験を重ねる。

そして、

「自分にもできることがある」

という感覚を取り戻していく。

そのための一つの学びの場です。

結果として学校へ戻る子もいます。

別の進路を選ぶ子もいます。

目指しているのは、

「元の状態に戻すこと」ではなく、「次へ進める状態をつくること」

なのです。


不登校でも、高校進学という次のステージがあります

特に中学生の保護者の方から多いのが、高校進学についてのご相談です。

「欠席が多くても高校へ行けるのか」

「内申点が心配」(⇒内申点と高校入試の関係についてはこちら

「勉強がかなり遅れている」

「通信制高校に入っても、また通えなくなるのではないか」

どれも当然の不安だと思います。

ただ、中学校卒業後は、学び方の選択肢がむしろ増えます。

全日制高校。

定時制高校。

通信制高校。

そして通信制高校にも、さまざまな学び方があります。

中学校時代に不登校だったからといって、

「高校生活も同じようになる」と決まっているわけではありません。

環境が変わることで、新しいスタートを切れる子もいます。

進路については早めに情報を集め、「どんな選択肢があるのか」を知っておくだけでも、保護者の不安はずいぶん変わります。


「学校に戻れるか」より、「どんな未来ならこの子らしく生きられるか」

もし数か月後、お子さんが、

「今日は行ってみようかな」

「この高校、ちょっと気になる」

「これなら勉強してみたい」

そんな言葉を自分から口にするようになっていたら、どうでしょうか。

毎日学校へ通っているわけではないかもしれません。

勉強の遅れも、まだ全部取り戻してはいないかもしれません。

それでも、

自分から外へ出る。

人と話す。

何かに興味を持つ。

自分の進路を考える。

そんな姿が少しずつ戻ってきたら、

今感じている不安とは、ずいぶん違う未来が見えてくると思います。

それが私たちの考える「前に進む」です。


倉敷のフリースクール「自学道場ALTS」が大切にしていること

自学道場ALTS(じがくどうじょう おるつ)は、岡山県倉敷市西中新田にある、小学生・中学生を対象としたオルタナティブスクール(フリースクール)です。

高等部では、通信制高校「並木学院高等学校 KCP学習センター倉敷」として、高校卒業までの学びもサポートしています。

私たちが大切にしているのは、

「自尊・自学・自立」

です。

最初から「学校へ戻ろう」とは言いません。

まず、

自分はここにいていい。

自分にもできることがある。

自分で選んでいい。

そう思えること。

そこから、

「ちょっとやってみようかな」

が生まれます。

その小さな一歩を重ねながら、

学校へ戻る。

新しい学校へ進む。

通信制高校へ進学する。

大学を目指す。

自分のやりたいことを探す。

それぞれの子が、自分なりの次の道を選んでいけばいいと考えています。



不登校について、よくいただく質問

Q. 不登校になったら、まず学校へ戻すことを考えた方がいいですか?

必ずしも学校復帰だけを目標にする必要はありません。

本人が学校へ戻りたいのであれば、その方法を一緒に考える。一方で、今の環境が合っていないのであれば、別の学び方を探す。

「戻るか、戻らないか」よりも、本人が少しずつ活動できる状態をつくることを大切にしています。

Q. 勉強がかなり遅れています。それでも大丈夫でしょうか?

遅れの程度や学年によって対応は変わりますが、学習はあとから取り戻すことができます。

大切なのは、現在どこまで理解できているのかを確認し、その子に合ったところから再スタートすることです。

Q. 不登校でも高校進学はできますか?

高校には、全日制・定時制・通信制など複数の選択肢があります。

欠席日数や内申点が気になる場合には、志望校の入試制度を早めに確認しておくことが大切です。

岡山県立高校の入試と内申点については、別の記事でも詳しく解説しています。

Q. 子ども本人がフリースクールへ行きたがりません。

最初から本人を連れて相談に来る必要はありません。

自学道場ALTSでは、保護者の方だけのご相談もお受けしています。

まず保護者が選択肢を知っておくことで、お子さんが動きたいと思ったときに、提案できる道が増えます。


いま見えている道が、すべてではありません

不登校になると、

「この子の将来はどうなるんだろう」

という問いが、どうしても頭から離れなくなると思います。

そんなときは、問いを少し変えてみてください。

「この子なら、どんな場所なら力を出せるだろう?」

学校へ戻る。

フリースクールで学ぶ。

自宅で力を蓄える。

高校から新しいスタートを切る。

どの道を選ぶとしても、それはその子の人生の一部です。

中学生の今だけで、その先の人生が決まるわけではありません。

自学道場ALTSも、倉敷で不登校のお子さんとその保護者の方にとって、そんな「次の選択肢」の一つでありたいと思っています。

「まだフリースクールへ行くと決めたわけではない」

「本人は相談にも行きたがらない」

そんな段階でもかまいません。

まずは、保護者の方が「どんな選択肢があるのか」を知るところから始めてみてください。

いま見えている道が、すべてではありません。