無償
おはようございます。
民藝と発酵をモノサシに食を通して健やかな暮らしを提案する古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ プロデューサー,バイヤーの太田 準です。
店頭でお客様によく聞かれる質問の一つに、「これは全てオーナーが買い付けに行ってるのですか?」というのがあります。近くは高槻から小鹿田(大分)、伊賀、瀬戸、益子など全国各地の器が並んでいるのを見て驚かれてのことかと思いますが、基本直接仕入にお邪魔して選ばせて頂いていて、一部は注文でお願いしています。暫くお邪魔出来ていないところもあるので、また回りたいところです。ちなみにオーナー=店主だとしたら、それはうちの奥さんのことです。いろいろな呼ばれ方をしますが、ご主人とかは慣れましたが、マスターって呼ばれるのはなんだかくすぐったいです笑
あとはどういう基準で作り手を選んでいるのか?というのもあります。実際に自分達で使って良かったもの(の作り手)、原則実際に作り手に会いに行ってお話した上でお取り扱い・お取引を開始しています。それこそサラリーマン時代、その後それが生業になるなどとは思わず、趣味で窯元巡りをしていて知り合った作り手の方達を中心に、その後は「ご縁」でどんどん広がっていった感じです。以前ブログにも書いたように、自店の実力以上のバリエーション・ボリュームの作り手と作品が並んでいるのが悩ましいところです。
話はサラリーマン時代、ちょうど20年前に立ち上げたWEBセレクトショップの話に遡ります。初期テマヒマブログ,8年前、「繋手」という回で書いた話です。知識や経験が無い中、徒手空拳、想いや衝動だけで始めちゃうという構造は、考えてみればテマヒマ起業時と全く同じ。何ら成長がありません汗。
お取り扱い・お取引ブランドに関して当初、あるアパレルの社長Oさんが紹介して下さって、その候補リスト(お友達リストとも言えます)を片っ端からご連絡し、一軒一軒訪問して広げていきました。個性的なブランドが揃い、点から面になってそのWEBショップ自体の知名度や集客力が上がって、全体として売上が盛り上がることで、結果的にOさんのブランドの売上が上がるということはあったかもしれませんが、直接的なメリットは無く、言わば無償の愛。友情みたいなもの。アパレルにとってはECの黎明期だったのできっと面白がってくれたんだろうと思います。その時に参加して下さった別のアパレルの社長Yさんと今年、8年ぶりに再会しましたが、太田さんのおかげでネットに興味を持ち出すきっかけになったっと仰っていました。そんなカッコいい、漢気のあるアパレルの社長さん達との「ご縁」に今も感謝していますし、Oさんには恩返し出来ていないなぁという気持ちがずっとあります。Oさんのブランドや会社はもうありません。
3年に一回開催される高島屋の催事「民藝展」。今日で日本橋店での2週間に渡る東京会期も最終日です。昨日テマヒマに遊びに来てくれた陶工の河井一喜さん(銀座たくみさん通して出品)によるとかなり盛況だったようで、SNSでもそれが伝わってきます。あと銀座たくみさん、くらしのギャラリーさん、テクラさん、遠近さん、配り手同士の友情も。
いよいよ来週16日から難波店での大阪会期が始まります。テマヒマからは、中ノ畑窯(高槻/陶器)、翁再生硝子工房(交野/吹きガラス)、河井達之(滋賀/陶器)、山口和声(伊勢/陶器)、小島紗和子(丹波/螺鈿)、金城千琴(宝塚/紅型)、木村恭子さん(富山/陶器)、関西で活躍する作り手を中心にご紹介します。皆さんこの催事に向けて制作を進めて頂きました。いや今も進めて頂いています。是非ご期待下さい!皆様のお越しをお待ちしております!
今回、大阪会期では初めての試みとなる、ワークショップやトークイベントも開催されます。昨年「つなぐ、つながる、民藝」という催事に参加した経験から、高島屋さんに強く進言して実現しました。その流れもあって金城千琴さんの紅型体験ワークショップ、鷺珠江さん・濱田琢司さんのトークイベント、小倉ヒラクさんと僕のトークイベントを企画、というかアテンドさせて頂きました。「ご縁」を繋ぐ仕事。企画料とか頂くわけではなく無償。催事自体の魅力が上がって、集客力が上がって、全体としての売上が盛り上がって、結果的にテマヒマの売上、各作り手の皆さんの売上が上がればと思います。あれ?さっきも書いた?20年前に似てる?
Oさんに恩返しは出来ていないままですが、恩送りは出来ているといってよいですかね?
テマヒマは今日もこの後11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチの11時半,12時のお時間はご予約で残り1席となっています。12時以降のお時間はお料理の確保予約も承っております。
尚、本日はいつもより1時間早い17時閉店とさせて頂きます。
それでは好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。
今日も好い一日を。