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Chemical constituents of Guarea glabra: a new alkaloid, a new dihydro-α-pyrone, and antitrypanosomal pimarane-type diterpenes
Takehiro Nishimura, Yuto Yamauchi, Naoko Yoshida, Ulises G. Castillo, Karla Alas, Gabriel Cerén, Toshihiro Mita, Junko Nakajima-Shimada, Marvin J. Núñez, Haruhisa Kikuchi
DOI: https://doi.org/10.1007/s11418-026-02077-8
シャーガス病は、寄生性原虫 Trypanosoma cruzi の感染によって引き起こされる感染症で、主に中南米を中心に大きな問題となっています。現在使用されている治療薬には、慢性期での有効性や副作用などの課題があり、新たな治療薬候補の探索が求められています。そこで本研究では、多様な天然化合物を含む植物資源に着目し、シャーガス病に対する新たな抗原虫活性物質の探索を行いました。
本研究では、エルサルバドルに自生するセンダン科植物 Guarea glabra を対象としました。本植物の抽出物が T. cruzi に対して強い増殖阻害活性を示したことから、その成分を詳細に解析しました。その結果、新規アミドアルカロイドおよび新規ジヒドロ-α-ピロン誘導体を含む4種の化合物を単離・構造決定しました。さらに、これらの化合物はいずれも T. cruzi に対して強い増殖阻害活性を示し、特にピマラン型ジテルペンの1種は 0.66 µM という低濃度で活性を示しました。
本研究の成果は、エルサルバドルの植物資源が新たな抗シャーガス病薬候補化合物の供給源となり得ることを示すものです。特に今回見いだされたピマラン型ジテルペンは、従来報告されている抗原虫活性物質とは異なる特徴を持つ骨格であり、新たな抗シャーガス病薬の開発につながることが期待されます。
西村