うみともコラム♯04
◎海のごみは、どこからやってくるの?
海岸を歩いていると、ペットボトルやビニール袋、発泡スチロールなど、
いろいろなごみを見かけることがあります。
「このごみ、いったいどこから来たんだろう?」
海に流れ着いたごみだから、
海で捨てられたものだと思ってしまうかもしれません。
でも、実はそうとは限らないんです。
海から遠く離れた場所で生まれたごみも、
やがて海へたどり着くことがあります。
ごみは、どうやって海までやってくるの?
たとえば、街の中に落ちていたペットボトル。
そのまま放置されていると、
雨が降ったときに側溝や水路へ流れ込むことがあります。
そこから川へ。
そして川を下って、最後には海へ。
つまり、
街 → 水路 → 川 → 海
という道を、ごみが旅することがあるのです。
環境省も、
陸域から河川を経由して海へ流出するプラスチックごみについて調査を行っています。
世界の海洋プラスチックごみの約8割は陸域から発生しているとも言われています。
海は、私たちが暮らす場所から遠く離れているように見えても、
川や水の流れを通してつながっているんですね。
◎海のごみには、どんなものがあるの?
海岸に流れ着くごみには、さまざまなものがあります。
ペットボトルや食品の容器、レジ袋などのプラスチック製品。
ほかにも、漁具や発泡スチロール、飲料容器などがあります。
そして、海に流れ出たプラスチックは、
波や紫外線などによって少しずつ細かくなっていくことがあります。
5mm未満の小さなプラスチックは
「マイクロプラスチック」
と呼ばれています。
小さくなってしまったプラスチックは、
回収することがとても難しくなります。
だからこそ、海へ流れ出る前に、
ごみを減らすことが大切なのです。
海の生き物たちにも関係している
海に流れたごみは、海の景色を汚すだけではありません。
海の生き物たちが、ごみを食べ物と間違えてしまったり、
プラスチックや漁具などに絡まってしまったりすることがあります。
私たちにとっては「ただのごみ」でも、
海の中で暮らす生き物たちにとっては、大きな危険になることがあるのです。
きれいな海を守ることは、
そこに暮らす生き物たちの暮らしを守ることにもつながっています。
海は、私たちの暮らしとつながっている
「海を守ろう」と聞くと、
「海岸のごみを拾わなくちゃ」
と思う人もいるかもしれません。
もちろん、ごみを拾うことは大切な行動です。
でも、海を守る方法は、それだけではありません。
ごみをきちんと分別する。
ポイ捨てをしない。
使い捨てのものを必要以上に使わない。
落ちているごみを見つけたら、安全に拾ってごみ箱へ入れる。
そんな毎日の小さな行動も、海につながっています。
私たちが暮らす街も、川も、そして海も、別々のものではありません。
ひとつの大きなつながりの中にあるのです。
海の未来は、私たちのすぐそばから
海は、ずっと遠くにあるものではありません。
今日私たちが暮らしている街から出たごみが、
川を通って海へ向かうことだってあります。
だからこそ、海を守るためにできることは、
海に行ったときだけではありません。
私たちの暮らしの中にも、海を守るきっかけがあります。
まずは、
「このごみは、どこへ行くんだろう?」
と考えてみること。
その小さな疑問が、海を知る第一歩になるかもしれません。
海を知る。
海を好きになる。
そして、海のためにできることを考える。
ひとりひとりの小さな一歩が、海の未来につながっていきます。
海は、みんなの暮らしとつながっているから。