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マッシヴ・アタック「Boots on the Ground」12インチアナログがリリース。この曲に込めらたものとは?

2026.09.09 01:43

 あまりに強烈だった今年のフジロックのマッシヴ・アタック。そのライヴから発信されたメッセージは、多くの人の心を揺らした。アマゾンプライムによる配信も、画期的なことだった。テクノロジーによる遠隔戦争に対しての強い危機感は、私たちのひとりひとりの未来にとってのアジテーションでもあったのだろう。

 今年の4月に配信されたのが「Boots on the Ground(ブーツ・オン・ザ・グラウンド)」。トム・ウェイツをフィーチャーして制作された楽曲だ。12インチアナログ盤が9月に世界同時発売された。ちなみにマッシヴ・アタックは、SpotifyのCEOであるダニエル・エクが軍事用AI企業(Helsing社)へ巨額の投資を行ったことに対する抗議として、2025年に同プラットフォームから自社カタログを引き揚げるボイコット措置を取っていて、この曲はSpotifyでは配信されていない。

「トムのような偉大さ、独創性、そして誠実さを兼ね備えたアーティストとコラボレーションできたことは、キャリアにおける大きな名誉だ。しかし、この楽曲が世に出る現在は、混沌とした状況にある。西半球全体で、国家の権威主義と警察の軍事化が、ネオ・ファシズム的な政治と再び結びつきつつある。アメリカ国内の非常事態、そして国内外の状況を鑑みると、この楽曲には、冷酷な衝動と見捨てられた精神の鼓動が宿っている」(Massive Attack)

「何年も前のある日、マッシヴ・アタックからのコラボレーションの誘いを受けた。ずいぶん昔のことだが、俺たちは彼らに『Boots on the Ground』を送った。リリースが長引いたことなど、俺は一度も気にしていなかった。今日という日も、人類のあらゆる『昨日』と同様に、この曲が決して色あせることはないことを保証している。人間の失態と愚行は、ハエたちにとってはごちそうだ。だからこそ、この12インチのBサイド『The Fly』には、この羽のある厄介者への俺の賛辞が収録されている」(Tom Waits)

 ライヴ活動とレコーディングの両面における二酸化炭素排出量の削減に向けた継続的な取り組みの一環として、Good Neighborと提携し、「EcoSonic」仕様の12インチが製造された。従来のPVCではなく100%再生PET(rPET)を使用して製造されたこのアナログは、完全にリサイクル可能であり、エネルギー効率の高い射出成形プロセスによって生産されている。