Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

Kokoro-Ne/幸福文字−ふくもじ−・しあわせ音読・夢拾い Sun in 山陰

【認知症の母の看取りを終えて】

2019.03.21 13:54

【認知症の母の看取りを終えて】

庭には母の植えたラッパスイセンが

今年もきれいに咲いています


先月、母の看取りを終えてから

いろいろなことを考えました


この経験が、もしかすると誰かの役に立つかもしれないし

立たないかもしれない


でも、母がその生きざまを通して教えてくれた

「命の尊さ」

を伝えていけるといいなと思い

この場を借りて、少しずつ


介護のこと

看取りのこと


お伝えしようと思います

*****************************

私の母は、認知症の中でもまだ多くが解明されておらず

2015年に厚生労働省に難病指定された

前頭側頭型認知症でした

多くは50〜60代から発症する若年性の認知症です


母は2011年にその診断を受けましたが

恐らく、もっと前から発症していたのだと思います


母の看取りの間、何度か危険な状態になった時

弟が母に

「(認知症であることに)もっと早く気づいてやれんでごめんな」

と言っていました

弟は弟なりに

ずっと罪悪感を抱えていたことに気づかされました


そう

介護って罪悪感とのせめぎあい


問題行動をしてしまう母にいらだって

母を責め

そんな母を責める自分にどうしようもない罪悪感を感じて

自分を責める

毎日毎日その繰り返しでした


今、まさに苦しんでいる人がいたら…

自分を責めないで

病気は誰のせいでもないから


「介護は、徳積みの行為。選ばれた人しかできないんですよ」

そう言われたことがあります


「選ばれたくなかった」

そう思うでしょう


「これがいつまで続くんだろう」

そう思うでしょう


でも、今積み重ねているひとつひとつが

未来の自分の糧になります


「あの時期があったから」

そう思える時が必ず来ます


今、私は

「介護は 本当のしあわせに気づくきっかけを与えてくれるものだ」

と思います


介護していらっしゃるみなさま

介護のお仕事に携わっていらっしゃるみなさま


今日もありがとうございます