今度は、どんな人に見つけてもらえるのか。
去年の秋ごろだったと思う。
私が着ていたTシャツを、たまたまエレベーターで一緒になった人が見て、
「それ、かわいいですね」
と声をかけてくれた。
ChatGPTみたいなロボットがいるデザインのTシャツだった。
「私がデザインしたんです」と話すと、
「どこで買えますか?」と聞かれた。
その商品は、当時いったんショップから引っ込めていた。
なので、
「1時間後くらいに出しておきます」
と言って、急いで出品した。
その人とは、それまで一度も会ったことがない。
本当に、エレベーターで偶然会っただけの人だった。
でも、そのあと実際に買ってくれた。
そして、
「ご縁に感謝」
とメッセージまで送ってくれた。
あの出来事がきっかけで、
「もう一度、Tシャツや商品をちゃんと売ってみよう」
と思った。
そこからEtsyのショップを、少しずつ真面目に整えるようになった。
商品画像を変えたり、
モックアップを変えたり、
価格を考え直したり、
同じデザインでも、白い商品と黒い商品ではどちらが合うのか試したり。
売れない時期も長かった。
それでも、少しずつ見せ方を変えていった。
やがて初めて海外のお客様から注文が入り、その後も購入が続き、スターセラーにもなった。
そして昨日。
新しく出した商品が、出品から約1か月半で売れた。
以前なら、
「出しても本当に売れるのかな」
という感覚の方が大きかった。
でも今は、
「出して、しばらく置いておくと、必要な人に見つけてもらえることがある」
という感覚に、少しずつ変わってきている。
しかも今回は、ワシントンにいる、まったく知らない人が買ってくれた。
考えてみれば、かなり不思議なことだ。
日本にいる私が作った商品を、
海外にいる知らない人が、
画面だけを見て選んで買ってくれる。
その流れで今日、ココナラに新しいサービスを出した。
Etsyの商品ページを診断するサービス。
商品画像やモックアップ、タイトル、説明文、価格などを見ながら、
「どこで商品の価値が伝わりにくくなっているのか」
「最初にどこを直すと見え方が変わるのか」
を整理する。
少し前の私だったら、たぶんこの商品は思いつかなかった。
これまで私は、既存のお客様やリピーターの方に向けて、
「次にどんなサービスが必要だろう」
と考えることが多かった。
でも最近は、ココナラやEtsy、CrowdWorksのような別の場所に商品や仕事を出している。
すると、これまで考えたことのなかったサービスが、次々と出てくるようになった。
お客様が変わると、商品も変わる。
場所が変わると、自分の経験の見え方まで変わる。
アパレルの仕事でやっていた売り場づくり。
20年間、自分の商品やサービスを売るために考えてきたこと。
Etsyで何度も試した、画像やモックアップや価格の調整。
それまで別々の経験だと思っていたものが、
「あ、これも商品になるんだ」
と、今になってつながっている。
面白いのは、新しい商品を作っているつもりなのに、
実際には、ずっと前から持っていた経験を
別の市場に合わせて編集し直しているだけなのかもしれない、ということだ。
趣味:モックアップづくり(笑)
去年の秋、
エレベーターで一枚のTシャツを褒めてもらったところから始まった流れが、
一年後には、
Etsyの商品ページ診断というサービスになっている。
人生、どこから商品が生えてくるか分からない。
だから、とりあえず外に出してみる。
出しておくと、
こちらが予想していなかった人から反応が返ってくる。
その反応が、
次に何を作るかを教えてくれることもある。
そんなわけで今日、
また新しい商品をひとつ、外に置いてみました。
今度は、どんな人に見つけてもらえるのか。
しばらく眺めてみようと思います。