初秋の夕暮れ、あなたを想う
2026.09.14 02:00
何だかあっという間に
夏が終わったように感じられる
今年のパリはとにかく暑かったから
ずいぶん過ごしやすくなってきて嬉しいけれど
朝晩の肌寒さが私の心を切なくさせる
もしかすると、あなたと再会できるかも?
そんなことを密かに期待しながら
あなたの為に夏服を何着か新調したわたし
でも、結局は一度も袖を通せていないまま
タンスを開く度に目に入る
リバティ柄とギンガムチェックのワンピース
「いつ着るの?」と急かされているみたいで
悲しくなって何度も溜息が出た
あなたの様子が気になって
こっそりとSNSを覗き見したある夜
そこにあったのは、数人の女性に囲まれている姿
職場の同僚かもしれないし
新しい恋人を作ったのかもしれない
事実を確かめることはできないけれど
あなたが楽しい夏を過ごしたことだけは分かった
きっと私のことなんて忘れてしまったんだ・・
新しいワンピースを
捨ててしまいたい衝動に駆られた
それでも、最後の最後で思い止まった
このまま終わりにする方が簡単かもしれない
だけど、ふたりの思い出はそれを許さない
本当はね、私から連絡しようとも考えていた
でも、色々な言い訳を作っては
連絡できないまま夏が終わってしまった
あなたの為に用意したワンピース
自分の為に着てみると、不思議と少し満たされた
言い訳を作るのはもう止めた方が良いのかな
だって、わたしはもう一度あなたに会いたいから
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